
名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」では、企画展「著名な刀工~古刀から新刀まで~」を2025年9月4日(木)~10月26日(日)まで開催。名古屋刀剣博物館のコレクションの中から、重要文化財「大坂長義」をはじめ、安綱・友成といった古刀から越前康継・堀川国広などの新刀まで、著名な刀工による名刀を一堂に展示します。
この記事では企画展「著名な刀工~古刀から新刀まで~」の見どころをご紹介します。
企画展「著名な刀工~古刀から新刀まで~」の見どころ
重要文化財「名物 大坂長義」などの名刀を一堂に展示

本企画展では、名古屋刀剣博物館が収蔵する数々の刀の中から、著名な刀工による名刀を一堂に展示。豊臣秀吉の愛刀とされ、家臣であり古くからの友人である前田利家に下賜したと伝わる、前田家伝来の由緒ある名刀・重要文化財「短刀 銘 備州長船住長義 正平十五年五月日(名物 大坂長義)」も展示され、相州備前の名工・長義の作で覇気に満ちた豪壮な姿に大乱れの刃文など華やかさが溢れる姿を間近でみることができます。
古刀から新刀まで各時代の名刀を多数展示

また、本企画展では安綱・友成・来国行など古刀の名工の作から、越前康継・堀川国広・長曾祢虎徹など新刀の名工の作まで幅広い名刀が展示されます。
注目は鎌倉時代中期に山城国で活躍した来国行作の・重要文化財「太刀 銘 国行」。来国行は刀剣博物館所蔵の国宝「明石国行」をはじめとする名刀を数多く生み出した刀工であり、力強い姿の刀と細身で優美な刀の2つの作風を持つことが特徴。本太刀は細身で腰反りが高く、全体として優雅で美しい仕上がりの名刀の姿も間近で見られます。

新刀では、重要美術品「刀 銘 於武州江戸越前康継 以南蛮鉄末世宝二胴 本多五郎右衛門所持」が登場。徳川家康の次男・結城秀康に仕え、葵紋の使用も許された新刀を代表する名工・越前康継の作である本刀は、越前康継が最初に採用したとされる南蛮鉄を使った刀。地鉄が黒みを帯び、切れ味や刃文の美しさが増しました。表に葵紋がみられ、初代・越前康継の作として非常に貴重な1振も展示されます。
名古屋刀剣博物館に行くには
名古屋刀剣博物館へ行くには市バスC-758系統「若宮」バス停の利用が便利。地下鉄では名城線矢場町駅、鶴舞線大須観音駅からいずれも徒歩10~15分です。
