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名古屋初心者のための「名鉄名古屋駅」乗り方攻略法 日本一のカオス駅もこれでもう迷いません【2024年最新まとめ】

名鉄名古屋駅の列車案内表示モニタ。実はここに攻略のヒントが隠されています
編集長
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“迷鉄”・”日本一のカオス駅”とも呼ばれ、名古屋初心者には難易度MAXな名鉄名古屋駅。
名古屋で新生活をはじめる方のために、名鉄名古屋駅攻略法&裏技をナゴヤトが伝授します

春を迎え、名古屋で新生活をスタートさせるという方も多い時期。この時期は、初めての名古屋暮らしはもちろん、電車での通勤通学をスタートさせるという方々もたくさんいらっしゃいます。

そんな皆さんを悩ませるのが、名古屋の一大交通拠点「名鉄名古屋駅」。上下それぞれ1本ずつしか線路がないにも関わらず1日に800本を超える列車が発着し、1日のラッシュ時には1分間隔で列車が発着することもザラにあることから「日本一忙しい駅」「日本一のカオス駅」とも呼ばれています。ちなみにホーム当たりの列車発着本数は東京駅の3倍以上。いかに忙しいかよく分かりますね。

限られたホームスペースで大量の乗客をさばく必要があるためため、名鉄名古屋駅のホームでは独特の乗車案内を実施。そのため、初めて名鉄名古屋駅を利用する方は「どこから乗ればいいのか分からないにくい」といった声もよく聴かれます。そこで今回は名古屋初心者・新生活応援企画として「名鉄名古屋駅の攻略方法&ちょっぴり役立つ裏技」をご紹介。これを見れば、迷鉄(名鉄)名古屋駅でも迷わずに乗車できます。

「北・東」に行くなら1番線、「南・西」に行くなら4番線

名鉄名古屋駅のホームは「3面2線」の独特の構造。原則として1・4番ホームから乗車します(名鉄Webサイト https://www.meitetsu.co.jp/train/station_info/line01/station/1201.html より引用)

最初は行き先に応じたホームの選択から。名鉄名古屋駅には1番ホーム、2・3番ホーム、4番ホームの3面構成となっており、1・4番ホームは線路の外側に、2・3番ホームは線路の内側の島式ホームとなっています。

このうち、乗車に使われるのは原則として1番ホームと4番ホーム。「名古屋本線の岐阜方面、犬山線、津島線」へと向かう列車に乗車する場合には1番ホームから、「名古屋本線の豊橋方面、常滑線、知多線」へと向かう列車は4番ホームから乗車します。

とはいえ、名鉄名古屋駅には列車によって細かな行き先がたくさんあるのが悩み所。行き先に寄ってどの路線を経由しているか分からないと違うホームに行ってしまいかねません。

そこでどのホームに行けばいいか分かりやすいポイントを一つご紹介。名鉄名古屋駅から見て「北か東」に向かうのであれば1番ホーム、「南か西」に向かうのであれば4番ホームと覚えておくと間違いにくいです。

なお各ホームから発着する列車の行き先をまとめると下記のようになります。

ホーム行き先
1番ホーム(名古屋本線下り)名鉄岐阜、名鉄一宮、須ヶ口
(犬山線)犬山、新鵜沼、岩倉
(津島線)弥富、佐屋
4番ホーム(名古屋本線上り等)豊橋、伊那、国府、東岡崎、新安城、豊明、鳴海、神宮前、金山
 (新安城から西尾線)吉良吉田、西尾
 (国府から豊川線)豊川稲荷
(常滑・空港線)中部国際空港、常滑、太田川
(知多・内海線)河和、内海、知多半田

2・3番ホームからの乗車は「特別車」のみ

2・3番線は原則として降車用のホーム。 特別車を利用する場合のみこちらから乗車可能です。

一方、名鉄名古屋駅の中央部にある2・3番ホームは原則として「降車用ホーム」として利用されています。名鉄では大量の乗降客を効率よくさばくため、列車がホームに到着すると2・3番ホーム側の扉が先に開いて乗客を降ろし、少しタイミングをずらして1・4番ホーム側の扉を開けて乗客を乗せる形式を採用しています。2・3番ホームの扉が先に開くといっても、降車するお客さんがたくさんいる関係上、1・4番から素直に乗った方が結果的に早いです。

ただ、これには唯一の例外があります。それが「特別車」に乗る場合。特急の指定席券にあたる「ミューチケット」を購入の上で特急やミュースカイに乗る場合には2・3番線からの乗車となります(実際には1・4番線からも乗車可能となっています、おすすめではありません)

特別車に乗車する場合には下記写真のように号車番号が表示されていますので、これを見ながら御照射ください(反対側に乗らないように行き先は十分注意してくださいね)

どこに並べばいいか「モニタの枠線の色」と「ホーム上の表示」で見分けるべし!

行き先のホームが分かった後でもう一つ悩みとなるのが「どこに並べばいいか問題」。名鉄名古屋駅では、様々な行き先に向かう列車へ効率よく案内するために、行き先や種別ごとに並ぶ場所をずらすという奇策がとられています。

1番ホームの並び案内の例。行き先や種別で色が分かれています。

包み隠さず言えば、この方法が完全に初見殺しなんですよね。名鉄が迷鉄と呼ばれ、名鉄名古屋駅が日本一のカオス駅と言われてしまっている理由にもなっています。

しかし、実はこれにもちゃんと攻略法が存在するんです。

その攻略法が「ホームにある列車発車案内のモニター」を確認すること。名鉄名古屋駅には、こちらの写真のようなモニタが設置されており、先発~次々発までの3本の列車の行き先と種別、発車時刻が表示されています。

そしてこのモニターに表示されている「行き先を囲む枠線の色」がそのままホームで並ぶ場所を表しています。例えば次発の普通弥富行きであればピンクのラインに、次々発の快速特急新鵜沼行きにのるなら緑のラインに並べば良いという形ですね。

さらにもう一つ確認するといいのが、ホームの線路上に設置されている表示板。こちらは「この場所に扉が来ますよ」という表示となります。

この時注意するのは「消灯している場所には列車が止まらない」ということ。日中などピーク時以外は同じ行き先・種別でも短い車両編成で運行されることがあり、その場合には表示板が点灯している場所にしか列車が止まりません。まずはモニターの「枠の色」を確認して、「対応する表示板が点灯している場所」のラインに並ぶというのが、名鉄名古屋駅でのスムーズな乗り方となります。

1番ホームを例にご紹介しましたが、4番ホームでも同様となります。ただし、4番ホームの場合には主に豊橋方面にてダイヤの都合上「同じ並び位置となる列車が2本連続で発車する」というケースがあります。

例えば上記のパターンでは、次発・特急豊橋行きと次々発・準急豊明行きはどちらも「青色の乗車位置」に並ぶことになります。この場合、特急豊橋行きと準急豊明行きに乗りたい人が同じ青色の乗車位置に混在して並ぶことになり、「豊橋行きに乗りたいのに前に並んでいる人が進んでくれない」ということも往々にして発生します。そういうときには雰囲気を察しつつ、うまいこと譲り合って乗車するようにしましょう。これはダイヤ構成上やむを得ない状況なので、くれぐれも舌打ちしたり、体をぶつけたりするのはおやめくださいね。

今回は、名古屋初心者や名古屋で新生活をはじめる人向けの「名鉄名古屋駅で迷わない乗り方攻略法」についてご紹介しました。日本一忙しい&日本一カオスと言われている名鉄名古屋駅ですが、省スペースで効率よく乗降客をさばくところなど、実に名古屋らしい駅だと思います。ぜひ名鉄名古屋の攻略法を身につけて、スムーズで楽しい名古屋ライフを送っていただければと思います。

名古屋鉄道
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この記事を書いた人
ナゴヤトコトン編集長

ナゴヤトコトンの発起人兼編集長。名古屋を毎日面白がっているうちに「こうなったらトコトン面白がってやろう!」とノリと勢いだけでWebマガジン「ナゴヤトコトン」を立ち上げた模様。
名古屋と名古屋めしが何よりの栄養源。好きな金鯱は名古屋城の金鯱。

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