名古屋の映画ファンに愛されてきたミニシアターが今池に帰って来る日も間近です。
コロナ禍で大きな影響を受け、名古屋でも映画ファンたちに愛されてきたミニシアターが次々と廃館・休業を余儀なくされました。名古屋今池で41年という長きに渡り愛されてきた「名古屋シネマテーク」もその一つ。コアな映画ファンに愛されてきた名古屋の映画文化を支えるミニシアターでしたが、残念ながら2023年7月に閉館となりました。
しかし、閉館を惜しむ声は大きく、元スタッフが名古屋シネマテークの跡地で新しいミニシアター「ナゴヤキネマ・ノイ」を新設するためのプロジェクトを開始。今後求められる「デジタル・シネマ・パッケージ(DCP)」上映方式に必要なデジタル映写機の買い替えや施設の改装工事などの資金として、1000万円を目標にクラウドファンディングをスタートしたところあっと言う間に目標を達成特集上映の実施費を賄うことを企画した2,200万円のストレッチゴールの達成も目前まで迫っています。
クラウドファンディングにはステッカー、バッジ、Tシャツ、トートバッグなど、映画館のロゴをあしらったデザインのグッズを中心に返礼品を設定。招待券や期間中何度でも映画を見られるフリーパスも設定されています。また、映画監督・俳優をはじめとする映画に関わる大変多くの人たちも呼びかけ人として名を連ねており、「ナゴヤキネマ・ノイ」としてのオープンに際しては、直木賞受賞作家の大島真寿美さん、女優の小泉今日子さん、演奏家の向島ゆり子さんを招いた特別イベント「トリオ・ザ・ピエタ トークと朗読と音楽と」も開催が予定されています(クラウドファンディングでの招待券付きプランは既に完売となっています)。
名古屋では東新町の「名演小劇場」、名駅西の「シネマスコーレ」、そして今池の「名古屋シネマテーク」の3館が独立系ミニシアターの歴史を長く刻んできました。しかし、東新町の「名演小劇場」は惜しまれつつも休館。そして「名古屋シネマテーク」も2023年7月をもって閉館となってしまいました。
一度は閉館を余儀なくされた「名古屋シネマテーク」ですが、閉館発表後はSNSなどでも惜しむ声が強く聞かれ、最後の数週間は盛況となったそうです。今池という地はライブハウスやギャラリー、劇団事務所なども混在する名古屋でも独特の雰囲気を持ったディープエリア。名古屋の新しいミニシアター文化が今池から出発します。
ナゴヤキネマ・ノイはここにできます(旧名古屋シネマテーク跡地)
地下鉄東山線・桜通線今池駅 10番出口から徒歩数分程度
今池ガスビル内経由ならエスカレーター・エレベーターを使って地上へと向かうことができます。