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平安~平成の多彩な刀剣が勢揃いする企画展「いろんな刀大集合」が名古屋刀剣博物館にて2026年1月22日より開催 見どころは?【伏見・矢場町・大須観音】

名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」では、2026年1月22日(木)から3月15日(日)まで、企画展「いろんな刀大集合」を開催。同館が所蔵する貴重な刀剣コレクションの実物を間近で鑑賞しながら、平安時代から平成時代まで、約1,000年にわたる刀剣の歴史に触れられる楽しいイベントが開催されます。

この記事では、企画展「いろんな刀大集合」にて展示される刀剣を中心に、見どころをご紹介します。

企画展「いろんな刀大集合」 見どころ4選

【特別重要刀剣】古剣 無銘 ~ 透かし彫りが美しい”日本刀”誕生以前の刀剣

特別重要刀剣「古剣 無銘」は、平安時代頃の作と考えられる注目の一振り。片刃に深い反りのある太刀、いわゆる日本刀が誕生するよりも前に作られた、両刃造の”剣”の姿となっています。

刃の中心には特徴的な透かし彫りの彫刻が施されており、本剣は実戦用ではなく、貴族の装身具、あるいは祭神具であった可能性があるとのこと。平安時代以前の彫刻を有する刀剣は非常に珍しく、大阪・四天王寺に所蔵され、聖徳太子の佩刀として知られる「丙子椒林剣」や「七星剣」などわずかしか残されて折らず、本剣も資料・歴史的価値が高いものとして特別重要刀剣に指定されています。

【特別重要刀剣】太刀 銘 吉用 ~ 地鉄が魅せる 表情豊かな太刀

特別重要刀剣「太刀 銘 吉用」は、鎌倉時代中期に作られた刀剣。鎌倉時代初期に興った名門の刀工集団・福岡一文字派に所属し、現在の岡山県瀬戸内市周辺で活躍した吉用の作品です。

平安時代中期に誕生したとされる日本刀である太刀は、鉄を折り曲げて伸ばすことでより強靱な金属に変化させる「折り返し鍛錬」という技法が用いられており、折り返し鍛錬によって地鉄に作られる木目に似た模様が日本刀の鑑賞ポイントの一つとなっています。

中でも、木の断面に見られる円状の模様と似たものが浮かぶものは「杢目肌」と呼ばれ、吉用の作品には刃先にまで杢目肌が現れるものが多いことから別名「吉用肌」とも呼ばれているとのこと。磨上げながらも腰反りが高く、やや細身の刀身が生み出す趣ある姿も、「吉用肌」の美しさとともに鑑賞の際に注目したい点のひとつです。

【重要刀剣】薙刀 銘 洛陽住藤原国広造 慶長十六八月日「磯波」

「薙刀 銘 洛陽住藤原国広造 慶長十六八月日」は、安土桃山時代に活動していた刀工で、新刀期初期屈指の名工・堀川国広が鍛えた一振り。室町時代の守護大名・山名宗全の末裔にあたる山名豊国が所持し、明治維新に至るまで山名家に伝えらてきました。

古来より優れた刀剣には、作品名称とは別の「号」と呼ばれる愛称を与えられることがあるとのこと。本薙刀には「磯波」という力強い号が与えられています。「磯波」の号は湾れに互の目が交じる刃文にちなんだもの。鎌倉幕府3代将軍・源実朝が詠んだ「大海の 磯もとどろに 寄する波 割れて砕けて さけて散るかも」の歌に由来するものと考えられています。

【重要刀剣】脇差 銘 津田越前守助広 寛文十年二月日

「脇差 銘 津田越前守助広 寛文十年二月日」は、寄せては返す大波のような涛乱刃を備えた脇差。江戸時代初期に大坂で活動した刀工・助広による一振りです。

脇差とは、室町時代頃から見られるようになった刃長が30cm以上60cm未満の刀剣。江戸時代には打刀と脇差の2振りを帯びる「大小二本差」が武士の正装と定められた他、人や農民も護身用として脇差を携帯することが認められるようになり、多様な脇差が作られるようになりました。

本脇差に見られる「濤瀾乱れ」は、2代・助広が創案した刃文。本脇差は湾れに互の目が交じるなどの特徴が見られることから、涛乱刃が完成へと向かう過程に位置付けられる作例であることがうかがえます。目にも鮮やか、躍動感あふれる刃文に注目です。

会場には他にも貴重な刀剣がズラリと一堂に展示。展示作品の詳細や開館日・入館料などは公式Webサイトにてご確認下さい。

いろんな刀大集合
名古屋刀剣博物館/名古屋刀剣ワールドの企画展「いろんな刀大集合」。太刀・打刀・脇差・短刀・薙刀・槍など16振を展示し、長さや反り、刃文の違いから日本刀の歴史と用途の多様性を紹介します。令和8年1月22日〜3月15日

企画展「いろんな刀大集合」に行くには

企画展「いろんな刀大集合」は、名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」にて開催されます。

名古屋駅・栄方面からは市バスC-758系統「若宮」バス停の利用が便利。地下鉄では名城線矢場町駅、鶴舞線大須観音駅からいずれも徒歩10~15分で向かうことができます。

この記事は名古屋刀剣博物館の公式プレスリリースに基づいて作成しました。

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この記事を書いた人
ナゴヤトコトン編集長

ナゴヤトコトンの発起人兼編集長。名古屋を毎日面白がっているうちに「こうなったらトコトン面白がってやろう!」とノリと勢いだけでWebマガジン「ナゴヤトコトン」を立ち上げた模様。
名古屋と名古屋めしが何よりの栄養源。好きな金鯱は名古屋城の金鯱。

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