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メッセナゴヤ2025が開幕!会場を全部巡って見つけた、ぜひ見ておきたいおすすめブース厳選17選【レポート/金城ふ頭】

日本最大級の異業種交流展示会「メッセナゴヤ2025」が今年もポートメッセなごや1号館で開幕。東海地方を中心に全国から844社が集結した会場には、初日の11月5日だけで16,000人以上が来場した、大変な熱気に包まれていました。

開場直前の様子

ナゴヤトコトンでは「メッセナゴヤ2025」会場内をくまなく取材。”ナゴヤをトコトン面白がる”をコンセプトにするナゴヤトコトン独自の目線で選んだ、「メッセナゴヤ」に行ったらぜひ見ておきたい注目の”オモシロブース”を厳選17選にてまとめてご紹介します。

会場入口にはかっこいいゲートも登場!

ナゴヤトコトンが独自目線で厳選!「メッセナゴヤ2025」でぜひ見ておきたい注目ブース 厳選17選

メッセナゴヤにプロレスリングが出現!?(有限会社伊藤製罐工業/津島商工会議所)【D-24】

ナゴヤトコトンが最初に注目したのが、会場に出現したプロレスリング!ブースのほぼ全部を埋め尽くすリングの迫力に、来場者たちもつい足を足を止めていました。

津島商工会議所ブース内の一角にてプロレスリングを展示していたのは有限会社伊藤製罐工業。長年培ったレーザー加工や溶接技術を駆使し、変圧器の部品をはじめとした各種鉄製品を製造する津島の鉄工所です。

そんな津島の鉄工所がプロレスリングを展示している理由は、これも同社の”製品”の一つだから。プロレスが趣味という社長がレスラーやプロレス関係者と仲良くなっていくうちに「うちのリングを直してもらえないか?」と頼まれるようになり、プロレスリングの製造や修理も手がけるようになったそうです。

リングを支える支柱にも溶接技術が不可欠

実はプロレスリングの製造や技術には溶接などの鉄加工技術が不可欠とのこと。長年培った技術と経験を生かし、レスラーさんたちのパフォーマンスを支えているそうです。

メッセナゴヤの会場に登場した同社のプロレスリングは2.7m四方とリングとしては超小型サイズ。このサイズなら、プロレス以外にもイベントステージや舞台としても面白く使えそうですね。お話をお伺いしたところ、製造やレンタルの相談にものってもらえるとのことでした。

会場に設置されたプロレスリングは「触り放題、乗り放題、暴れ放題、ついでにゴングも鳴らし放題」とのこと。めったに上れないプロレスリングに上れる貴重な機会です!

リング上には伊藤製罐工業のマスコットキャラクター「せいかちゃん」の姿もありました

美しく輝く「幸せを呼ぶ金の折り鶴」(有限会社サンルミナス/名古屋商工会議所 ものづくり研究会)【C-15】

続いて注目したのが美しく輝く「幸せを呼ぶ金の折り鶴」。名古屋市内でメッキ加工を専門に行う太陽電化工業株式会社の関連会社である有限会社サンルミナスが中心となって行っている「金の折り鶴プロジェクト」から生まれた製品です。

「幸せを呼ぶ金の折り鶴」は、薄い銅板を折り曲げて折り鶴にしたのち金メッキを施したもの。銅板を折り鶴に加工する作業は名古屋で暮らす障害者が担っていますが、会社の方が「自分たちが折るよりもはるかにきれいな折り鶴を作ってくれる」と言うほど高い技術で作られているそうです。

「幸せを呼ぶ金の折り鶴」の取り組みを通じて障害者たちの働くモチベーションも上がり、最近では自主的に「亀」や「魚」などの新作も手がけるようになったそうです。

2025年5月には平和への願いを込めて広島市役所や日本原水爆被害者団体協議会などにも寄贈。古屋の学生とも連携してクラウドファンディングも展開し、初の自社製品として販路開拓を進めています。

名古屋ならではのお土産品としても注目を集めつつあり、今後は名古屋仏具の伝統技術を生かした螺鈿細工の箱や、有松絞り、名古屋友禅、名古屋黒紋付染と組み合わせたパッケージ商品も展開も検討しているとのこと。産学福連携から生まれた名古屋らしさ満点の新商品、見ているだけで幸せになれること間違いなしです。

削り出しならではの美しさが光る「メタル切子」のタンブラー(株式会社鈴木鉄工所/名古屋商工会議所 ものづくり研究会)【C15】

続いて注目したのが、美しい文様が施されたステンレスタンブラー。名古屋で機械部品加工を手がける株式会社鈴木鉄工所が、長年培った切削加工の技術を生かし、ガラス細工の”切子”のようにステンレスを加工して作り出した新商品です。

オリジナルブランド『sense』を冠して発売されたメタル切子のステンレスタンブラー。外側の美しい文様も見事ですが、ナゴヤトコトンが注目したのはタンブラーの内側!なんと、内側まで美しく虹色に輝いているんです。

その秘密は通常とは異なる製法にありました。通常の金属タンブラーは板材をプレス機などを使った「絞り」と呼ばれる技術で加工して製作されますが、切削加工を得意とする鈴木鉄工所では、丸棒を削って作る「削り出し」という技法で作られており、製作過程で生まれる微細な凹凸により光が乱反射することで、このような美しい虹色が生まれるんです。

ステンレスタンブラーはオーダーメイドでのオリジナルデザインにも対応しているとのこと。名古屋らしい金シャチデザインのタンブラーを作ってもらうことも可能です。

話題の「金シャチレリーフ」の実物も見られる!(ヘルメス株式会社/名古屋商工会議所 ものづくり研究会)【C-15】

「金の折り鶴」や「メタル切子」と並んで、名古屋商工会議所ものづくり研究会のブースで注目したのが、こちらの「金シャチレリーフ」。名古屋市東区の国道41号線沿い一部区間に設置されているこの金シャチレリーフはTV番組でも取り上げられ、にわかに注目を集めています。

この金シャチレリーフを展示していたのは、名古屋で硬質ウレタン樹脂を用いた成型加工品の製作を行っているヘルメス株式会社。国道41号線沿いに設置されている同社が依頼を受けて製作したそうです。

金シャチレリーフは硬質ウレタンという軽くて丈夫な素材で作られているため非常に耐久性が高く、事故や故意に大きな力が加わらない限りはなかなか壊れることがないそうです。

また、硬質ウレタンと同社の技術が組み合わせにより、様々なものの緻密にデザインを再現することができるとのこと。例えば古い木造の看板なども、同社の手にかかれば木目の一本一本まできれいに再現することができます。間近で見ても樹脂で出来ているとは思えないほどの質感です。

さらに最近は、硬質ウレタン樹脂の硬さと軽さを生かした自社商品も開発。コンテナボックスにはめて使えるテーブル天板「UKIBLE」は、大人の男性でもこれをつかめば水にしっかり浮くことができる「浮くテーブル」。水辺でのキャンプの際にこれを持って行けば、いざという時も安心です。

ファンにはたまらない激レア品もいっぱい! ドアラの”アレ”の本物も!

大企業のブースには、ファン垂涎の激レア品も多数展示。トヨタ車体のブースには初代ハイエースが登場。昔懐かしいフォルムの激レア車両に、多くの人たちが足を止めていました。

愛知トヨタブースには、中日ドラゴンズのマスコット「ドアラ」がバンテリンドームナゴヤでの試合のさいに実際に乗り回している電動モビリティが登場!

午後からはドアラ直筆のサインボールも届けられていました。

ワンオン成功なるか!?ゴルフシミュレーターも登場(大三機材株式会社)【D-25】

プロレスリングもあればゴルフシミュレーターも登場するのが「メッセナゴヤ」の面白さ。大三機材株式会社のブースでは福利厚生向け設備として最新のゴルフシミュレーターが紹介されており、「ワンオンチャレンジ」として無料体験することもできます。

最新のゴルフシミュレーターはコースも精密に再現されており、本当のコースにたっているような雰囲気で違和感なくボールを打つことが可能。筆者も実際に5球体験させていただきましたが、自分で打った感触とシミュレーションの結果がピッタリ一致しており、最新鋭のシミュレーターのすごさを実感しました。

物流会社が育てたキクラゲ!?(ホンダロジコム株式会社)【D-95】

会場内では食品なども販売しているブースも登場。その中でもナゴヤトコトンが注目したのが春日井市産の「生きくらげ」です。

この生きくらげを生産しているのは倉庫内作業などを請け負う物流関連企業・ホンダロジコム株式会社。ダイバーシティ経営を掲げる同社では、障害者が活躍できる場面を広げて行くことを目指して、きくらげ農園「春日井ファーム」を開設。冷暖房完備のハウス・菌床栽培により、農薬不使用で安心・安全なきくらげを1年間を通じて生産しています。

会場では、生きくらげや乾燥きくらげの他、きくらげを使ったスイーツも発売。春日井高校の生徒さんとのコラボレーションから生まれた「きみみどーなつ」も注目を集めていました。

ナゴヤトコトンが注目したのが「きくらげを食べるおみそ汁」。”つけてみそかけてみそ”でおなじみのナカモの味噌を使ったきくらげ入りのフリーズドライみそ汁、こちらも地元ならではのコラボ商品です。

思わず欲しくなる!鉄道BOX入りの「飾れる」防災用品(株式会社エスイーアイ・株式会社JTECT/瑞浪商工会議所)【C-73】

鉄道好きならぜひ注目したいアイテムがこちらの鉄道デザインが施されたアイテム。一見すると普通の鉄道グッズに見えますが、実はこれ、全部”防災用品”なんです。

こちらの鉄道アイテムを開発・販売しているのは、岐阜県内に本社を構え鉄道防災無線などの工事を手がける株式会社エスイーアイ。、地元を走る樽見鉄道・養老鉄道・長良川鉄道と、岐阜駅前に保存展示されている旧名鉄岐阜市内線保存会とのコラボレーションにより、鉄道と防災を組み合わせた特別なアイテム「トレインBOX」「推し鉄商店」のブランドで展開しています。

トレインBOXは「非常用トイレセット」「携帯トイレセット」「非常食セット」の3種類がラインナップ。トイレセットは15年、非常食セットは7年間の保存に対応しており、いざというときの防災への備えに大いに役立ってくれます。

そして最大の特徴は「素敵な鉄道デザイン」のパッケージに入っているということ。このデザインであれば、リビングや玄関先などに置いておいても違和感が全く無いため、いざ必要という時にも探すことなくすぐに取り出すことができます。

さらに、「推し鉄商店」トレインBOXの売上の一部は、「推し」の鉄道会社の支援にも活用されるとのこと。日常の地域の足だけではなく、災害時には重要なライフラインともなる鉄道を支援しながら防災に備えられる、一石二鳥のアイテムです。

町工場パワーが生み出した壁に掛けられるガス暖炉(有限会社生川製作所)【D-44】

続いて注目したのが「壁に掛けられるガス暖炉」。板金加工や溶接を得意とする有限会社生川製作所のブースにて紹介されていました。

最大の特徴は「壁に掛けられる」ほどの薄さ! 厚みは壁掛けテレビほどしかなく、リビングやダイニング、寝室などの壁に取り付けて、”本物の炎”のゆらめきを楽しむことができます。メンテナンスも1年に一度ガラスを拭くだけでOKとのこと。こうしたアイテムお部屋をオシャレに彩って

名古屋らしさ満点!新築祝いにピッタリな「えび天消火器」(i-work/イワタニユウスケ/鳴海商工会)【D-43】

おいしそうなデザイン思わず足を止めたのは、えびてんのデザインが施された名古屋らしさ満点の消火器。鳴海商工会共同出展ブースにてイラストレーターとして活躍されているイワタニユウスケさんが手がけられたえび天アイテムがズラリと並んでいました。

えび天消火器は新築祝いとしての需要が高いとのこと。確かにこのデザインなら、置いておくのも可愛いですね。飲食店に置いておくのもよさそうです。

イワタニユウスケさんは2025年6月におかしをテーマとしたイラストブック「おかしのヒミツ研究所」も刊行。精緻なイラストと面白い解説で、お菓子の魅力がまるっと楽しめます。

鋳造のミライを変える3Dプリンター技術!(株式会社木村鋳造所)【B-23】

株式会社木村鋳造所が紹介していたのが、鋳造の未来を変える3Dプリンター技術。これまでの鋳造では一度木材などで型を作ってから砂型を起こしていましたが、最新技術ではCADデータから直接砂型を起こせるようになっているそうです。

この技術により製品化までのリードタイムが約3分の1まで大幅に圧縮されるとのこと。さらに、3Dデータから直接砂型を起こすため、従来よりも高精度で型を作ることもできるようになっているそうです。身近な機械でもたくさん使われている鋳造製品、これからもますます楽しくなりそうです。

一方で目を引いたのが、かわいいデザインのダッチオーブン。なんとなくジブリの世界を思い起こさせます。

木なのに曲がる不思議な素材(名古屋木材株式会社)【B-53】

名古屋木材株式会社が紹介していたのが、”曲がる木材”「LIGNOFLEX」を使った様々なアイテム。独自の技術で柔軟性を付加しながら圧縮した木材は、割れることなく曲げられるため、ブックカバーやケースになどにピッタリ。木材ならではの温かみが手に馴染む、自然派の型ならつい手に取りたくなる素敵なアイテムがいっぱい並んでいました。

そんな中でナゴヤトコトンが注目したのが、猫のデザインが施された「あすなご ブックマーカー」。愛知淑徳大学と名古屋木材の共同開発による商品とのことで、いつでも持ち歩きたくなるかわいさです。

あっと目を引く超巨大ティーカップ!(鳴海製陶株式会社)【A-83】

続いて発見したびっくりアイテムが超巨大なティーカップ! ノリタケと並ぶ洋食器ブランド「NARUMI」を手がける鳴海製陶株式会社のブースでは、超巨大サイズ・通常サイズ・超ミニサイズの”ティーカップ3兄弟”が並んでいました。

高い技術力を有する鳴海製陶歌舞伎会社が2025年10月に発表した新技術が、”卵の殻”をアップリサイクルした新しいボーンチャイナ製品。

この技術を紹介するために卵も展示されていたのですが、実はこれもボーンチャイナで作った卵なんだそうです。卵殻でできたボーンチャイナと、ボーンチャイナで出来た卵殻、なんともおもしろい取り合わせです。

ホタテの殻も資源として有効活用!(あいもり株式会社)【B-68】

メッセナゴヤには、東海エリアだけではなく全国各地から企業が集結。北海道ゾーンでは、北海道ならではのホタテの殻を資源にした「ホタテ漆喰」を販売するあいもり株式会社も出展していました。

ホタテの殻は漆喰に使われる石灰と同様の成分であり、漆喰として使うことで消臭・調湿の効果がプラスされるとのこと。特産物から出る廃棄物を生かした新素材の活用も全国各地で進んでいます。

AIロボットが認知症を早期発見!(名古屋工業大学 加藤研究室)【Next Eraゾーン】

今回のメッセナゴヤでは次世代の技術に触れられる「Next Era」ゾーンを設置。大学で行われている最先端の研究成果にも触れられます。

その一つとして注目したのが名古屋工業大学情報科学科加藤研究室のAI/アバターロボット。音声認識技術が飛躍的に向上し、ますます注目を集めるAIコミュニケーションロボットを活用することで、認知症の早期発見にも役立ってくれます。

ここでしかゲット出来ない激レアプレゼントも!(キクオシア株式会社四日市工場)【C-26】

メッセナゴヤには、来場者に楽しんでもらえるような様々な参加型企画を開催したり、プレゼントを配ったりする企業もたくさんあります。半導体製造を行うキクオシア株式会社四日市工場もその1つ。このブースでは半導体製造工程の一つである「貼合チャレンジ」が開催されており、多くの来場者がチャレンジに挑んでいました。

そしてチャレンジに成功するともらえるプレゼントがまた秀逸! SDカードを模したクッキーに思わず心が惹かれました。

オーブントースターでご飯が炊ける!?(株式会社ミヤオカンパニーリミテド)【C-17】

四日市商工会議所の合同ブースには、地元の窯業メーカー・株式会社ミヤオカンパニーリミテドが出展。焼きものの技術を生かしたキラリと光る商品が紹介されていました。

ナゴヤトコトンが注目したのが、お弁当箱のような形をした「RiCETER」。これはオーブントースターに入れる後ご飯が炊けるというから驚き!トースターを使うことで全体に熱が加わり、ちょうど良くご飯が炊けるんだそうです。

また、株式会社ミヤオカンパニーリミテドでは直火に直接かけられるプレート皿も紹介。これを使って鉄板イタリアン風の”プレートイタリアン”を作ってみたくなりました!

ビジネスのヒントはもちろん、あっと驚く展示も盛りだくさん「メッセナゴヤ2025」

この記事では、2025年11月5日に開幕した「メッセナゴヤ2025」の模様をナゴヤトコトン流の着眼点でお届けしました。メッセナゴヤ2025には個性あふれる企業が今年も大集結。明日11月7日まで開催されていますので、最新の”面白い”ビジネスに触れたい方はぜひ足をお運び下さい。

最近の中小企業ではパンダも社長になるそうです(笑)

「メッセナゴヤ2025」に行くには

「メッセナゴヤ2025」は、11月7日までポートメッセなごや第1展示館にて開催。名古屋駅方面からはあおなみ線に乗車し、終点『金城ふ頭』下車後徒歩5分程度です。

「メッセナゴヤ2025」の出展者情報や来場登録やセミナー・イベントの参加申込み方法、その他イベントの詳細については公式Webサイトにてご確認下さい。

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この記事を書いた人
ナゴヤトコトン編集長

ナゴヤトコトンの発起人兼編集長。名古屋を毎日面白がっているうちに「こうなったらトコトン面白がってやろう!」とノリと勢いだけでWebマガジン「ナゴヤトコトン」を立ち上げた模様。
名古屋と名古屋めしが何よりの栄養源。好きな金鯱は名古屋城の金鯱。

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