
名古屋発の大規模映画祭「NAGOYA CINEMA Week 2025」が2025年11月23日~29日まで、伏見ミリオン座・センチュリーシネマ・ミッドランドスクエア シネマ・三越映画劇場の4館合同で開催。ジャパンプレミア作品2作品を含むさまざまな映画作品が上映される他、俳優の中島歩さんをはじめ、映画監督の入江悠さんなど多彩なゲストが登壇するトークショー、劇中メニューの再現イベントなど、期間中に様々な企画が行われます。
この記事では、名古屋の映画ファン必見の「NAGOYA CINEMA Week 2025」の注目企画についてまとめてご紹介します。
ジャパンプレミア上映として2作品が日本初上映! 名古屋プレミア上映では1作品が中部地区初上映
「NAGOYA CINEMA Week 2025」の開催期間中に、ジャパンプレミア上映として海外映画2作品が日本初上映!さらに、名古屋プレミア上映として1作品が劇場公開に先駆けて中部地区で初上映されます。
THE END(原題)【ジャパンプレミア上映】 11月23日(日祝) 14:20~

作品概要
退廃的かつ神秘的な近未来を舞台にした、黄金時代のブロードウェイスタイルミュージカル。元エネルギー王の父と元ダンサーの母、そして屋敷で生まれ育った息子。彼らは塩鉱山を改造した豪華な屋敷で暮らす地球最後の一家だった。そこに突然少女が迷い込むと、息子は一見完璧だと思っていた両親を疑いはじめ、家族のバランスが崩れ始める。ドキュメンタリー『アクト・オブ・キリング』、続編『ルック・オブ・サイレンス』で国際的な評価を得たジョシュア・オッペンハイマーによる初劇映画。キャスト:ティルダ・スウィントン、マイケル・シャノン、ジョージ・マッケイほか
監督:ジョシュア・オッペンハイマー
受賞・ノミネート:2024年シカゴ国際映画祭、2024年サン・セバスティアン国際映画祭上映日時
11月23日(日祝) 14:20~上映会場
伏見ミリオン座(地下鉄東山線・鶴舞線『伏見』駅 徒歩5分程度)チケット
1,500円 (※11月6日(木)18:00販売開始予定)
VITTORIA(原題)【ジャパンプレミア上映】 11月29日(土) 11:00~

作品概要
イタリア、ナポリの美容師であるジャスミンは、父親の死後、娘を迎えたいという夢に取りつかれ、ベラルーシでの国際養子縁組を決意。その過程には、結婚生活、息子たちの幸福、そして自身の道徳観までもが揺らぐ運命的な出会いが待っていた。映画界屈指の巨匠、ナンニ・モレッティがプロデューサーを務め、実際の出来事に基づき、プロの俳優ではなく自身の人生を演じる人々を起用することで、フィクションと現実が溶け合う淡い世界を描き出す。キャスト:マリレーナ・アマートほか
監督:アレッサンドロ・カッシゴリ、ケイシー・カウフマン
受賞・ノミネート:2024年ヴェネツィア国際映画祭、FEDICアワード上映日時
11月29日(土) 11:00~上映会場
センチュリーシネマ(地下鉄名城線『矢場町』駅直結 名古屋PARCO東館内)チケット
1,500円 (※11月6日(木)18:00販売開始予定)
黒の牛【名古屋プレミア上映】 11月28日(金) 18:30~

作品概要
禅に伝わる悟りまでの道程を十枚の牛の絵で表した「十牛図」に着想を得て制作された、日本・台湾・アメリカの合作による映像詩。今は昔、急速に変わりゆく時代の中で、⾃然との繋がりを⾒失った狩猟⺠の男は⾃分の分⾝とも⾔える⽜と出会う。
男は農⺠となって⽜と共に⼤地を耕しながら、⽊、⽔、⾵、霧、⼟、⽕、万物とのつらなりをただ静かに視つめ、刻み、還る̶̶主演は蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督作品で知られる李康⽣(リー・カンション)、⽥中泯が禅僧を演じ、⽣前参加を表明していた坂本⿓⼀の楽曲が使⽤されている。『祖⾕物語-おくのひと-』蔦哲⼀朗監督が⼿がけた本作は、⻑編劇映画では⽇本初となる70mmフィルムを⼀部使⽤し、圧倒的な映像美で誘う「無」への旅でもある。全編フィルム撮影、完成まで8年を要した、蔦哲一朗監督の第2作目の長編映画。キャスト:リー・カンション、田中泯ほか
監督・脚本・編集:蔦哲一朗
音楽:坂本龍一
受賞・ノミネート:2025年第49回香港国際映画祭 最優秀作品賞受賞上映日時
11月28日(金) 18:30~上映会場
伏見ミリオン座(地下鉄東山線・鶴舞線『伏見』駅 徒歩5分程度)チケット
2,000円(※11月6日(木)18:00販売開始予定)
豪華ゲストとともに映画鑑賞を楽しめる「ゲストトーク&上映会」
豪華ゲストを迎え、ゲストにまつわる映画の鑑賞とトークショーを楽しめる「ゲストトーク&上映会」も開催。ゲストとともに映画鑑賞を楽しめる貴重な機会です。
中島歩さん/グッド・ストライプス 11月23日(日祝) 18:00~


作品概要
菊池亜希子と中島歩のW主演作。マンネリカップルに妊娠が発覚し、結婚の準備を進めていく中で、知らなかった相手のルーツを知っていくラブストーリー。若手女性監督の岨手由貴子が、オリジナル脚本で現代的な男女の結婚事情を描いた。キャスト:中島歩、菊池亜希子 ほか
監督・脚本:岨手由貴子ゲスト・中島歩(俳優) プロフィール
1988年生まれ。舞台「黒蜥蜴」(13/美輪明宏)で俳優デビュー。
主な出演作に映画「グッド・ストライプス」(15/岨手由貴子)、「いとみち」(21/横浜聡子)、「偶然と想像」(21/濱口竜介)、Netflix「浅草キッド」(21/劇団ひとり)、「愛なのに」(22/城定秀夫)、「よだかの片想い」(22/安川有果)などがある。近年の出演作品には「ナミビアの砂漠」(24/山中瑶子監督)、「ガンニバル シーズン2」(25/Disney+)、「ルノワール」(25/早川千絵監督/)、などがある。日時
11月23日(日祝) 18:00~会場
センチュリーシネマ(地下鉄名城線『矢場町』駅直結 名古屋PARCO東館内)チケット
2,500円(※11月6日(木)18:00販売開始予定)
入江悠さん/あんのこと 11月29日(土) 18:00~


作品概要
2020年に日本で実際に起きた事件を基にしたヒューマンドラマ。幼少期から母の虐待を受け、10代半ばで売春を強いられてきた21歳の杏。ある日、覚醒剤使用容疑の取り調べで変わり者の刑事・多々羅と出会う。ありのままを受け入れてくれる多々羅との交流を通じて少しずつ心を開き、生きる希望を見出していく。キャスト:河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎、河井青葉 ほか
監督:入江悠
受賞: 2025年第48回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞受賞、2024年第2回ダナン・アジアン映画祭 審査員特別賞・主演女優賞受賞ゲスト・入江悠(映画監督) プロフィール
2003年、日本大学芸術学部卒業。
09年、自主制作による『SR サイタマノラッパー』が大きな話題を呼び、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター・コンペティション部門グランプリ、第50回映画監督協会新人賞など多数受賞。
『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(11)で高崎映画祭新進監督賞。
その他に『ジョーカー・ゲーム』(15)、『太陽』(16)、『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』(17)、『ビジランテ』(17)、『ギャングース』(18)、『AI崩壊』(20)、『聖地X』(21)、『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』(23)など。
『あんのこと』(24)で第48回日本アカデミー賞最優秀脚本賞にノミネート。
最近作は『室町無頼』(25)。日時
11月29日(土) 18:00~会場
伏見ミリオン座(地下鉄東山線・鶴舞線『伏見』駅 徒歩5分程度)チケット
2,000円(※11月6日(木)18:00販売開始予定)
戸田奈津子さん/地獄の黙示録 ファイナル・カット 11月23日(祝) 18:00~


作品概要
製作40周年を記念して、監督自らが再編集し、新たなデジタル修復を施した最終版。ベトナム戦争下、カーツ大佐暗殺の特命を受けたウィラード大尉が、部下との船旅で遭遇する体験をCGなしの壮大なスケールで描いた戦争大作。撮影時のオリジナル・ネガフィルム、劇場公開版のプリントマスターが使用されている。キャスト:マーロン・ブランド、ロバート・デュヴァル ほか
監督:フランシス・フォード・コッポラゲスト・戸田奈津子(映画字幕翻訳者) プロフィール
東京都出身。津田塾大学英文科卒。
好きな映画と英語を生かせる職業、字幕づくりを志すが門は狭く、短期間のOL生活や、フリーの翻訳種々をしながらチャンスを待つ。1970年にようやく「野生の少年」「小さな約束」などの字幕を担当。
さらに10年近い下積みを経て、1980年の話題作「地獄の黙示録」で、本格的なプロとなり、以来、1500本以上の作品を手がけている。
来日する映画人の通訳も依頼され、長年の友人も多い。主なる作品
「E.T.」「フォレスト・ガンプ」「タイタニック」「ラスト・サムライ」「アバター」「トップガン マーヴェリック」007シリーズ、「ミッション・インポッシル」日時
11月23日(日祝) 13:00~会場
ミッドランドスクエア シネマ(鉄道各線『名古屋』駅 地下街経由で直結)チケット
2,500円(発売中)
赤ペン瀧川さん/画家と泥棒、ロボット・ドリームズ



作品概要
[画家と泥棒]
2枚の絵画が何者かに盗まれた。画家は犯⼈を突き⽌めるも、犯人は「覚えていない」の⼀点張り。「あなたを描かせてー」画家の突然の提案から、思いも寄らない2⼈の関係が始まる。ノルウェーで実際にあった絵画の盗難事件を題材に、被害にあった画家バルボラ・キシルコワと絵を盗んだ犯人ベルティルの事件後の意外な交流を追ったドキュメンタリー。キャスト:バルボラ・キシルコワ、カール・ベルティル・ノードランド ほか
監督:ベンジャミン・リー
受賞:2020年サンダンス映画祭 審査員特別賞受賞[ロボット・ドリームズ]
「ブランカニエベス」で知られるスペインのパブロ・ベルヘル監督が初めて手がけた長編アニメーション映画。アメリカの作家サラ・バロンによる同名グラフィックノベルを原作に、擬人化された動物たちが暮らす1980年代ニューヨークで犬とロボットが織りなす友情を、セリフやナレーションなしで描く。監督・脚本:パブロ・ベルヘル
受賞・ノミネート:2024年第96回アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネートゲスト・赤ペン瀧川(映画プレゼンター・俳優) プロフィール
1977年、神奈川県生まれ。
唯一無二の映画プレゼンターとしてTV、ライブ、コラム、ハリウッドインタビューなど多方面で活躍中。スライドとトークを武器に様々な添削(ツッコミ)する姿が強烈で、「天才スライドトーク職人」と呼ばれる。独特な切り口でありながら、圧倒的内容のわかりやすさが高く評価されている。俳優としても映画、ドラマで活躍中!日時
[画家と泥棒] 11月24日(月休) 16:00~
[ロボット・ドリームズ] 11月24日(月休) 16:00~会場
[画家と泥棒] 伏見ミリオン座(地下鉄東山線・鶴舞線『伏見』駅 徒歩5分程度)
[ロボット・ドリームズ] 三越映画劇場(地下鉄東山線『星ヶ丘』駅直結 星が丘三越内)チケット
[画家と泥棒] 1,500円(※11月6日(木)18:00販売開始予定)
[ロボット・ドリームズ] 1,500円(※11月9日(日)販売開始予定)
映画鑑賞後に劇中メニューを食べられる!「食べる上映会」
劇中の『おいしい食事』をリアルに再現! 映画鑑賞後に食事を楽しめる「食べる映画会」として、2作品が上映されます。「家族のレシピ」では、フードスタイリストの鈴木あゆみさんが再現した劇中メニューを楽しめます。
家族のレシピ【お食事付き上映会】 11月24日(月休) 15:00~

作品概要
高崎市でラーメン店を営む真人は、父の遺品から1冊の古いノートを見つける。そこにはシンガポール人の亡き母が書いた料理のレシピや写真が収められていた。真人は過去を埋めるためシンガポールへと旅立つ。現地で叔父と再会を果たした真人は、これまで知ることのなかった家族の歴史と向き合うこととなる。キャスト:斎藤工、松田聖子、マーク・リー ほか
監督:エリック・クー映画鑑賞後には、劇中に登場するシンガポール料理の再現メニューを楽しめる食事会を開催。どんなメニューかは当日までのお楽しみ。
日時
11月24日(月休) 15:00~会場
伏見ミリオン座(地下鉄東山線・鶴舞線『伏見』駅 徒歩5分程度)チケット
2,000円(※11月6日(木)18:00販売開始予定)
食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~【お弁当付き上映会】 11月29日(土) 10:30~

作品概要
全米で予約の取れないレストラン シェ・パニースの創始者であり、オーガニックの母と呼ばれるアリス・ウォータースと日本国内、カリフォルニアへとおいしい革命の探究へと向かうドキュメンタリー。キャスト:アリス・ウォータース ほか
監督:田中順也※上映後には、星が丘テラスないに店を構え、地域に根差した様々な食の表現を行う「トド アリトルナレッジ ストア」のお弁当を頂けます。
日時
11月29日(土) 10:30~会場
三越映画劇場(地下鉄東山線『星ヶ丘』駅直結 星が丘三越内)チケット
2,000円(※11月上旬販売開始予定)
その他にも様々な企画が開催

「NAGOYA CHINEMA Week2025」ではこの他にも様々な企画を展開。時時間・空間・世代を超えた「世界共通の文化」、心動かす珠玉の映画作品の数々も楽しめます。
また、2025年はSDGsに関して名古屋市と連携。ネイチャーポジティブをテーマとした名古屋市環境局のトークショーも行われる「名古屋市特別上映会」も開催されます。
さらに、「地域との繋がりを大切に、人と街が一緒につくるマルシェ」がコンセプトの「ミライテラスマルシェ」ともコラボレーション。エシカル・サステナブルをテーマとし、ワークショップも満載のイベントも開催されます。
「NAGOYA CHINEMA Week2025」の上映作品・開催内容の詳細は、イベント公式Webサイトにてご確認下さい。


