ナゴヤトコラム

ラッシュ時は2分に1本!地下鉄東山線より本数が多くて便利な名古屋最強バス路線とは!?

バスなのに2分間隔!? 地下鉄よりも便利な名古屋最強バス路線とは?

全国各地で街の人たちの足を支える「路線バス」。名古屋でも市バスや名鉄バスの路線が網の目のように広がり、名古屋人たちの日常の移動を支えています。

一般に路線バスといえば、鉄道では賄いきれないきめ細やかさで街の中に広がる一方、鉄道に比べると本数がどうしても少ないのが悩み。1時間に1本か2本程度しか走らない路線も多く、中には1本逃してしまうと次は数時間待ちということになってしまう路線もあります。

しかし、名古屋にはそんな「本数の少なさ」とは全く無縁の最強バス路線があるのをご存じでしょうか?

名古屋最強バス路線とは、名古屋中心部と名東区方面を結ぶ「基幹2号」系統。中でも大津通~茶屋ヶ坂の区間は、日本一のカオス駅とも言われる名鉄名古屋駅にも匹敵する「カオスバス路線」なんです。

ということで今回のナゴヤトは、カオスバス路線「基幹2号」に注目。そのカオスっぷりトコトン解説します。

「基幹2号」の市役所バス停。この写真だけでもいくつも違和感ポイントがありますね。

「基幹2号」のここがカオス!

バスなのに道路の真ん中を走る!

「基幹2号」で有名なカオスポイントといえば「道路の真ん中を走る」路線であること。基幹2号は末端部を除いて道路の中央部に設置された「基幹バスレーン」を走行する方式を採用しており、バスでありながら路面電車・BRTに似た性格を有しています。名古屋の道路事情でよく話題になる「右折の右側に直進や左折がある」のがまさにこの基幹バスレーンです。

右折車線の右側に直進や左折の車線があって危なくないの!?という方もいるかもしれませんが、そこは安心。「基幹バスレーン」がある区間は全て分離式信号となっており、右折車と直進・左折車が同時に交差点に入らないよう矢印信号で制御されています。なので、矢印信号に従って普通に運転している分には全く問題なし。むしろ直進と右折が重ならないので普通の交差点よりも安全度が高い交差点なんです。

なぜ名古屋だけに「基幹バスレーン」存在? 他県ユーザー困惑の道路事情とは
自動車の保有率がトップクラスの名古屋市には、初見のドライバーは必ず迷うと言っていいほど独特な「基幹バスレーン」という道路があります。それは一体どういった道路なのでしょうか。

さらにこの「基幹バスレーン」は平日の朝7~9時は「バス専用」、それ以外の時間も「バス優先」に設定。これにより交通量の多い道路でも渋滞に巻き込まれることなくスムーズにバスが運行できるようになっています。この辺りも路面電車やBRTに近い性格を持っていると言われる部分ですね。

バス停も道路の真ん中!屋根付きの快適なバス停には電光掲示板まで設置!

バスレーンが中央にあれば、バス停がある場所ももちろん道路の真ん中。「基幹2号」のバス停は大きな屋根で覆われた専用設計になっており、雨の日でもほとんど濡れることなくバスを待つができます。

上野写真を良く見ると気がつくのがバス停の大きさ。1台バスが止まっているのに奥側にはかなり余裕があることがわかります。基幹バスのバス停はこのようにバス2台まで同時に停車して乗降できる設計されているところが多いのも特徴。裏を返せばそれくらいバスがひっきりなしにやってくるということです。

さらにはバス停なのに鉄道駅のような電光掲示板も設置。各行き先のバスが今どの位置まで来ているかが分かるため、バスを待っている間も安心です。

平日朝のラッシュ時はなんと2分に1本ペース! 地下鉄東山線よりも多い脅威の本数!

そして最大のカオスポイントが走行するバス本数の多さ。市バスと名鉄バスが共通運行する基幹2号は、通常の時間帯でも1時間あたり14~15本程度とおよそ4分に1本ペース。平日朝8時台のラッシュ時にはなんと合計31本と2分に1本以下のペースでひっきりなしにバスがやってきます。

ちなみに名古屋の地下鉄で最も本数が多い地下鉄東山線は平日の日中は1時間あたり10本、平日朝8時台のラッシュ時でも28本の運行。基幹2号ではバスによって行き先が別れていますが、大津通~茶屋ヶ坂間は全てのバスが走行するため、この区間は文字通り「地下鉄より多くバスが走っている超便利区間」となっているんです。

ちなみに日本一のカオス駅として知られる名鉄名古屋駅を発着する電車の本数は平日朝8時のラッシュ時だとなんと38本(豊橋・中部国際空港方面)。さしもの基幹2号もさすがに名鉄名古屋駅のカオスっぷりには届きませんでした。

「基幹2号」を攻略すれば、名古屋の生活も観光も便利さアップ!

地下鉄東山線よりも本数が多い名古屋最強バス路線「基幹2号」。栄や名古屋駅からバスが出発しているので、地下鉄駅からは少し距離のある東区白壁エリア「文化のみち」や徳川園・徳川美術館などの観光スポットへのアクセスにも非常に便利です。

そして「バンテリンドームナゴヤ(ナゴヤドーム)」へ行く時にも基幹2号は実は便利。あまり知られていませんが、基幹2号の「萱場」バス停で降りて北に5分ほど歩くとバンテリンドームに到着できちゃうんです。歩く距離は地下鉄名城線ナゴヤドーム前矢田駅からとほとんど一緒。しかも基幹2号なら名古屋駅からも1本で繋がっているので、ナゴヤドームと名駅方面を移動したいときには乗り換え無しで行ける基幹2号の方が便利と言えてしまうかもしれません。

バスのように見えて実際にバス。でも、一般的なバスのイメージとはかけ離れた超絶便利な最強バス路線「基幹2号」。これを使いこなせば名古屋の街をさらにトコトン楽しめめます。

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この記事を書いた人
ナゴヤトコトン編集長

ナゴヤトコトンの発起人兼編集長。名古屋を毎日面白がっているうちに「こうなったらトコトン面白がってやろう!」とノリと勢いだけでWebマガジン「ナゴヤトコトン」を立ち上げた模様。
名古屋と名古屋めしが何よりの栄養源。好きな金鯱は名古屋城の金鯱。

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