シェアサイクルを攻略すれば、名古屋での観光&お仕事&街歩きが超はかどります。
ここ最近急速に数を増やしてきたシェアサイクル(レンタルサイクル/バイクシェア)。名古屋でも設置ポートがどんどん増え、利用しやすくなっています。
そこで今回は、名古屋で利用可能なシェアサイクル(レンタルサイクル/バイクシェア)サービスを総まとめ。それぞれのサービスの特徴とともに、筆者が実際に乗って感じた「オススメの利用方法」もご紹介します。
なお、掲載されている情報は2024年2月1日現在のものとなっています。最新情報は各シェアサイクル事業者のWebサイト等でご確認下さい。
名古屋で利用出来るレンタルサイクル5選
チャリチャリ(Charichari) ― 「ワンウェイでの短距離チョイノリ」向き
【ポート設置エリア】
名古屋市中区・東区・中村区・熱田区・北区・西区・千種区・中川区
(一部のみエリア内となっている区を含む)【種類】
ベーシック(一般自転車、電動アシストなし / 電動アシスト自転車【料金(税込)】
ベーシック 1分6円 / 電動アシスト自転車 1分15円【利用方法】
専用アプリで自転車についているQRコードを読み込んで利用開始【一時駐輪】
可(利用時間に含まれる)【決済方法】
クレジットカード(バーチャルカードOK)(アプリへの登録必要、1ヶ月分まとめて決済)
「チャリチャリ(Charichari)」はneuet株式会社が運営するシェアサイクルサービス。名古屋市内では中区・中村区を中心とした市内中心部を中心に200ポート以上を設置しています。
「チャリチャリ」の大きな特徴となっているのが1分刻みで課金される独自の料金システム。また、電動自転車だけではなく、お値打ち料金で利用可能な一般自転車(電動アシストなしの自転車)が選択できるのも他のサービスにはない特徴です。
そんな「チャリチャリ」のオススメの利用方法は「ワンウェイでの短距離チョイノリ」。一般自転車なら15分以内の利用であれば名古屋市内最安で利用可能ですので「歩くにはちょっと遠いけど、地下鉄で移動するのも大回りになって不便」といった時に、チャリチャリをさっと借りてサッと乗っていくというスタイルにピッタリです。市内中心部ならポートも充実していますし、目的地周辺のポートが空いているかどうかも事前にチェックできるので安心です。
カリテコバイク ― ポートの多さが魅力 中~長距離ライド向き
【ポート設置エリア】
名古屋市中区・東区・中村区・熱田区・北区・西区・千種区・中川区・名東区・長久手市
(一部のみエリア内となっている区を含む)【種類】
電動アシスト自転車【料金(税込)】
最初の30分165円、以降30分ごとに110円
最大料金 1,320円(8:00~20:00)、550円(20:00~8:00)
1日パス(当日23:59まで利用可)1,650円【利用方法】
1. 「ドコモ・バイクシェア」アプリから利用予約を行い、パスコードを入力して利用
2. 「ドコモ・バイクシェア」アプリで自転車についているQRコードを読み込んで利用開始【一時駐輪】
可(利用時間に含まれる)【決済方法】
d払い(登録不要)、クレジットカード決済(アプリへの登録必要、都度決済)
「カリテコバイク」は名鉄協商株式会社が運営するシェアサイクルサービス。名古屋市内中心部から北部を中心に373ポートが設置され、充実したポート数が魅力の一つとなっています。
「カリテコバイク」の料金体系は30分単位が基本。日中と夜間でそれぞれに上限も設定されている他、1日パスでの利用もできるので比較的長い時間でも安心して利用することができます。
ポート数が多いので名古屋市中心部なら地下鉄駅から目的地までのワンウェイ利用が非常に便利。30分単位の料金体系なので、例えば名古屋駅から名古屋城や大須への移動といった「地下鉄では乗り換えがあるような場所」へのちょっと距離のある移動に向いています。また、最大料金や1日パスの設定もあるのでロングライドでの利用にも向いています。
でらチャリ ― 圧倒的な最安値 借りた場所の周辺に戻ってくる形が基本系
【ポート設置エリア】
主に名古屋市中区【種類】
一般自転車(電動アシストなし)【料金(税込)】
(時間制)1時間あたり100円 / (1日制)1日あたり500円【利用方法】
専用アプリで自転車についているQRコードを読み込んで利用開始
なお、貸出時間が「9時から20時まで」となっているので注意(返却は24時間可能)【一時駐輪】
可(利用時間に含まれる)【決済方法】
クレジットカード(アプリへの登録必要、都度決済)
「でらチャリ」は栄ミナミエリアの5つの商店街組合が合同で設立した「栄ミナミまちづくり株式会社」が運営するシェアサイクルサービス。現在は栄ミナミエリアだけでなく、名古屋市内中心部を中心に21ポートを設置して運営しています。
「でらチャリ」の特徴はなんと言っても圧倒的な価格の安さ。電動アシストがついていない一般自転車ながら、1時間100円の利用料金は他のシェアサイクルサービスと比べて半値以下の設定となっています。
一方、「でらチャリ」の難点はポートの少なさ。21ポート(うち2つは学生のみ利用可能)のため、目的地近くのポートに止めるワンウェイ利用には向いていません。でらチャリの利用形態としては「借りた場所周辺へ戻ってくることを前提としたロングライド利用」が基本形。もともとの価格設定がお値打ちなので一時駐輪も気になりません。お値打ち価格を利用し、市内のあっちこっちをでらチャリでぐるりと回ってから帰ってくるといった使い方がオススメとなります。
HELLO CYCLING ― PayPay他多様な決済に対応、急な利用も安心
【ポート設置エリア】
名古屋市全域(全国展開)【種類】
電動アシスト自転車【料金(税込)】
15分ごとに70円~ 12時間まで1000円~【利用方法】
専用アプリで自転車についているQRコードを読み込んで利用開始【一時駐輪】
可(利用時間に含まれる)【決済方法】
PayPay、クレジットカード、各種キャリア決済、Yahoo!ウォレット決済、HELLOカード、HELLOマイル(アプリへの登録が必要)
「HELLO CYCLING」はソフトバンクグループやJR東日本なども出資するOpenStreet株式会社が運営する全国展開のシェアサイクルサービス。名古屋市内には99箇所にポートが設置されています。
「HELLO CYCLING」は港区や南区、天白区、緑区といった他のシェアサイクルサービスがカバーしていないエリアにもポートを設置。また、決済もクレジットカード以外にPayPayやキャリア決済など幅広く対応しているのも特徴です。
名古屋市内のポート数は少なめですが、お値打ちな12時間利用プランもあるため、でらチャリと同様に借りた場所周辺へ戻ってくることを前提としたロングライド利用向き。また、全国展開しているコトを考えると「とりあえずアプリを入れておけば何かの時に利用できる」という点も見逃せないポイントとなります。
LUUP ― 電動キックボードも選べる新型シェアサイクルサービス
【ポート設置エリア】
名古屋市内中心部(名駅~栄~今池~金山を結んだエリアが主)【種類】
電動アシスト自転車、電動キックボード【料金(税込)】
通常料金:基本料金 50円+時間料金 1分ごとに15円
サブスク:月額980円+30分ごとに200円(通常料金の方が安い場合には通常料金を選択)
※電動キックボード・電動アシスト自転車とも同料金
※2024年2月29日までは月額料金なしで30分ごとに200円で利用可【利用方法】
専用アプリで自転車やキックボードについているQRコードを読み込んで利用開始【一時駐輪】
可(利用時間に含まれる)【決済方法】
クレジットカード(アプリへの登録が必要)
「LUUP」は株式会社Luupが運営する“電動マイクロモビリティのシェアリングサービス”。名古屋市内では2023年5月よりサービスが開始され、名古屋市内中心部を中心にポート設置が進められています。
「LUUP」の最大の特徴は電動アシスト自転車だけでなく電動キックボードも用意されていること。道路交通法の改正で利用しやすくなった電動キックボードなら自転車のようにペダルを漕ぐことなく楽々移動することができます(電動キックボードでの走行は道路交通法等の各種交通ルールに従うことが必要です)。
電動キックボードを選べるLUUPはとにかく疲れたくない人におすすめ。最大20km/hと一般的な自転車なら「やや早め」の速度で楽々移動できますので、目的地までもあっと言う間に到着できます。基本的には短距離移動向けですが、10km弱の移動が多いヘビーユーザーの方ならサブスクプランも選択肢となりそうです(2024/3/1以降)。
サービスごとに大きな違い! 目的にあったシェアサイクルサービスをチョイス
今回は名古屋で利用出来る5つのシェアサイクルサービスを全部比べてみました。
比べて分かったのは、思った以上にサービスごとの個性が強いと言うこと。逆に言えば、自分に合わせて好きなサービスを選びやすい環境が整っているとも言えます。
実は編集長もシェアサイクルをちょいちょい使っていますが、名古屋の中心部でのチョイノリ移動が多いので普段はチャリチャリが手軽で使いやすい印象を持っていました。でも、ちょっと移動距離が長めになりそうならカリテコバイクの方がお値打ちになりそうですし、いろんな所をたくさん回りたいならその時にはでらチャリが良さそうと改めて感じました。郊外での利用ならHELLO CYCLINGが便利そうですし、自転車漕ぐことすら面倒になったらLUUPの電動キックボードも助かりそうですね。
サービスごとの個性を把握して使い分ける、これが名古屋のシェアサイクルの攻略法です。