名古屋から大注目の一冊が刊行されました!
11月末に刊行された「鯱もなかの逆襲」は、名古屋で100年以上続く老舗和菓子店「元祖 鯱もなか本店」の奇跡の復活劇の一部始終を綴った書籍。明治に創業した老舗和菓子店で大正時代に誕生し、昭和・平成と長く愛され続けてきた銘菓「鯱もなか」が、令和の現在に名古屋のお土産ランキングにもたびたび上位にランクインするまで再注目を集めるまでになった”奇跡の逆転劇”が綴られています。
名古屋で長年愛されてきた「元祖 鯱もなか本店」ですが、2020年のコロナ禍でお土産需要が消滅し、売上が大きく減少。一時は先代がのれんを下ろす決断を行う状況にまで追い込まれます。しかし、余剰在庫をコロナ支援の特別販売サイトで予想以上の反響があったことをきっかけに娘夫婦が店を継ぐと決断。先代を説得して後を継いだ4代目の奮闘と奇跡のストーリーがこの一冊に凝縮されています。
「鯱もなかの逆襲」を執筆したのは「元祖 鯱もなか本店」有限会社元祖鯱もなか本店 専務取締役 古田 憲司さん。そこで今回は、本書の執筆の経緯や“読みどころ”について古田さんにお話をお伺いしました。
―― 「鯱もなかの逆襲」の刊行おめでとうございます!本書はいつ頃、どのようなきっかけから刊行に向けて動き始めたのでしょうか?
X上でのやりとりがきっかけとなっています。
2023年内にXのフォロワー5万人を目標としており、同じくワン・パブリッシングさんの公式アカウントも5万人を目指していました。当店のアカウントは12月31日に4.9万人くらいだったのですが、朝から晩まで様々なポストを続けた結果21時頃に5万人を超えました。
その際、同じ目標を持ちながら未達となりそうだったワンパブさんからお祝いのリプを頂きまして、そこにリプ返で書籍化を持ち掛けたのが最初のきっかけですね。大晦日のやりとりがきっかけとなって、年明けから動き始めることになりました。
―― 日頃Xを拝見していると、日常の業務から新しい取り組みまで毎日東奔西走されているように感じております。時間が限られる中で、刊行に向けた作業時間はどのように確保されていたのでしょうか?
幸い経営者という立場で、時間の組み立て方は自分の裁量です。元々デスクワークの時間が一日の中で多くあることもあり、本業との両立でなんとかこなすことができました。
―― 刊行に向けた作業の中で、一番大変だったのはどのあたりでしょうか?
これまで当店を取り巻いてきたできごとを方法論に落とし込むことに苦労しました。自分で過去を振り返ってみても現実離れしていて、それが偶然の連続ではなくちゃんと法則性があったんだよって文章で示すことが難しかったです。
―― ズバリ、「鯱もなかの逆襲」の“読みどころ”を教えてください!
どんどん展開していくストーリーです。あっという間に読めてしまうと思います。
―― 11月にはスガキヤさんとのコラボも行われていましたが、こちらは刊行タイミングに合わせた形だったのでしょうか?それとも偶然だったのでしょうか?
偶然です。それぞれ温めてきたものが近いタイミングで実現しました。
―― 最後になりますが、「鯱もなかの逆襲」を待たれている読者の皆様や、全国7億5800万人の鯱もなかファンの皆様へメッセージをお願いいたします。
今では多くの方に愛されている鯱もなかですが、ほんの数年前までは廃業とともに存在しなくなるはずだったお菓子です。それをほんの少し見方・捉え方を変えるだけで金の輝きを放ち始めました。その裏側にあったストーリーを、鯱もなかとぜひ一緒に味わってみてほしいです。
これまでの100年をこれからの100年に繋げていきますので、応援よろしくお願いします
―― ありがとうございました。
「鯱もなかの逆襲」は“老舗の転換点”のリアルを感じ取れる一冊
「紹介されている奇跡ともいえるエピソードは、どれも偶然起こったことばかりではありません」と書籍紹介文にあるとおり、「元祖 鯱もなか本店」復活に至るストーリーまでには様々な仕掛けが行われています。”奇跡の復活劇”の水面下で行われていた様々な仕掛けや努力は、どんなビジネスにも通じているもの。リアルな現場で紡がれたストーリーに、事業における様々なヒントが満載です。
「鯱もなかの逆襲」は全国の書店及びオインライン書店にて購入可能です。