
名古屋市名東区・藤が丘から長久手方面を結び、名古屋エリア東部の足としてすっかり定着した「Linimo(リニモ)」。愛・地球博の開催とともに誕生したリニモが開業20周年を迎えたことを記念し、2025年3月23日(日)に車両基地公開イベント「リニモ20周年感謝祭~リニフェス~」が開催されました。
「リニモ」の車両基地は通常は一般公開しておらず、見学が出来るのは年に一度開催される春のウォーキングイベント開催時のみ。しかし今回は、20周年を記念して10年ぶりの大型開放! 貴重な体験も出来る特別な企画も10年ぶりに行われました。
そこで今回は、10年ぶりの車両基地大型開放となった「リニフェス」をナゴヤトコトンが徹底取材!その全貌をレポートとしてお届けします。
リニモの車両基地は愛・地球博記念公園の隣

今回「リニフェス」が開催されたのは『陶磁資料館南』駅の近くにあるリニモの車両基地。愛・地球博記念公園の東隣にある車両基地では、日々の安全な運行を守るために車両の整備などが行われています。また、リニモを運行する愛知高速交通株式会社の本社もここにあります。
10年ぶりの大型開放ということもあり、開場の前から大行列! 当日は気温も上がって暖かくなり、最高の車両基地開放日和となりました。
入口では、運転士の制服に身を包んだスタッフさんが来場者をお出迎え。普段のリニモは無人運転で運行されるため、運転士さんの姿を見る機会もめったにありません。これも車両基地公開イベントならではの激レアシーンです。
開会式には名古屋で活躍する講談師・旭堂鱗林さんが登場。盛大な拍手とともに「リニフェス」の幕が開きました。

リニモ沿線にある栄徳高等学校吹奏楽部の皆さんも演奏で10年ぶりの大型イベントを盛り上げます。

超激レア! リニモが「洗車」される様子の前面展望映像!!

今回の「リニフェス」で行われた目玉企画が、リニモの「中」から洗車を体験できる「リニモ洗車機通過体験」。10年ぶりの実施ということで、あっという間に整理券が配布終了になる大人気企画となっていました。
今回の取材では特別に車両の先頭に乗車させて頂きました。一緒に乗車した子どもたちも興味津々の様子で出発を待ちます。

そして今回の取材では「リニモが洗車機を通過する様子の前面展望」という超貴重シーンの撮影にも成功!子どもたちが悲鳴を上げて泣いてしまうほどの大迫力の様子、映像にてぜひご覧下さい。
大人でも思わず息を呑んでしまうほどの大迫力だった洗車機通過体験。そしてこの洗車機通過には、乗車した人しか分からない知られざるヒミツが隠されていました。
そのヒミツとは「リニモの洗車は自動運転で行われている」ということ。通常運行時も無人の自動運転で運行されているリニモは、車両基地内の各線への移動も自動化。そのため、洗車も自動運転で行うことができるんだそうです。
普段の洗車の際には人が乗っていない状態であることもあり、出発時の加速や停車時の減速はいつもよりもちょっとだけ急ピッチ。これも超貴重な体験となりました。
50トンのリニモが、子ども一人で押して動く!?

今回の「リニフェス」で行われたもう一つの目玉企画が「リニモ手押し体験」。50トンもあるリニモを手で押して動かしてしまおうという驚きの企画も行われていました。
各回ごとに人数限定で整理券が配布された「リニモ手押し体験」。整理をゲットできた20人~30人ぐらいでリニモを手押しするのかと思いきや、親子など2~3人ずつの組で手押しに挑戦ということにビックリ! しかも約50トンもあるリニモの車両が、子ども一人でどんどん押して動いていってしまうというとんでもない光景が繰り広げられていました。
令和の子どもたちはとんでもないパワーの持ち主……、ということではなく、これこそがまさに「リニモ」に隠された秘密の賜物なんです。
リニモの車両は磁石の力で浮上して走行する「磁気浮上式リニアモーターカー」。車体に設置された電磁石の力でちょっとだけ浮いているため、走行時は摩擦がほとんどゼロの状態になります。

最初に動かすときは大人の手を借りるぐらいの力は必要になりますが、ひとたび動き始めてしまえれば約50トンもある車両も子ども一人でも動かすことが可能。こうした仕組みのおかげで小さな力でも効率よく走行できるようになり、急勾配もスムーズに走ることができるようになっているんです。
楽しい企画の数々に会場は大盛り上がり!
10年ぶりの大型開放となった「リニフェス」には、他にも楽しいイベントが盛りだくさん!開催当日暖かな日となったこともあり、会場も大勢のお客さんで熱気に包まれていました。
車両整備施設の中には様々な展示品も。開業当時に使われていたスカートパーツも今回見ることができた激レアパーツの一つです。

また、施設内では子どもたちを対象とした制服着用体験も開催。リニモの顔ハメパネルから顔を出して撮影すれば、気分は「リニモの運転士さん」です。

リニモの動く仕組みを模型で学べるコーナーも大人気。

車両基地内にある本社社屋では、貴重なリニモグッズも多数販売されており、こちらも大賑わいになっていました。

販売アイテムの中にはリニモで実際に使われている空気バネも。剣を刺すと何かが飛び出てきそうですね(笑)

他にも様々な体験が出来たり、関連グッズを購入できるブース、さらには名古屋めしをはじめとした沿線グルメが楽しめるキッチンカーも多数登場しました
。


両口屋是清さんのブースで販売されていたのはリニモバージョンの「千なり」。これも20周年記念ならではのレアアイテムですね。

さらに、会場ではリニモ20周年を記念して開催された「リニモイラストコンテスト」の表彰式も開催。ぬり絵部門では米川さん、イラスト部門では成田さんが最優秀賞に選ばれ、愛知高速交通株式会社 横井篤史社長から表彰状が贈られました。

「リニモイラストコンテスト」の最優秀作品はリニモ公式Webサイトにて公開。また、最優秀賞2作品は優秀賞70作品とともに4月上旬からリニモ車内で展示される予定とのことです。
リニモでは女性が大活躍!

「リニフェス」を取材していて一つ気づいたのが、女性スタッフの多さ。リニモを運行する愛知高速交通鉄道株式会社では女性が働きやすい環境の整備に取り組んでいるということで、車両の整備を担当する車両班に2名の女性スタッフが働いている他、各駅でも多くの女性スタッフが活躍しているそうです。
10年ぶりの開催となった「リニフェス」は、天候にも恵まれ終日にわたり大賑わい!大人も子どもも大いに楽しむ姿がたくさん見られました。愛知高速交通株式会社 総務部総務課の神野さんによると、こうしたイベントをより多く開催したいという気持ちは持っていらっしゃるものの、準備などの兼ね合いもあるため次回の車両基地大型開放イベントは「10年後かな……?」とのこと。とはいえ、もし大きな声援が届いたら早く行われることもあるかもしれませんので、ぜひリニモをいっぱい利用して声援を届けましょう!