長寿繁栄の御利益があるかもしれません。
名鉄柴田駅から徒歩5分程度の場所にある「つどいの館和光」は名古屋市南区に18館あるコミュニティーセンターの一つ。その道路沿いの敷地に売られている2本の桜の木が、実は少し特別なものなんです。
「つどいの館和光」に植えられているのは「きんさん・ぎんさん桜」の子孫。南区で暮らしていた100歳を超える長寿の双子姉妹「きんさん・ぎんさん」に縁のある桜の木です。
「きんさん・ぎんさん桜」は、南区役所の新庁舎が完成した際に記念として植樹された岐阜県根尾村にある「薄墨桜」の子孫にあたる桜。「薄墨桜」が樹齢1500年と長寿の桜であったことから、南区と縁の深い長寿の双子姉妹「きんさん・ぎんさん」の名前にちなんで「きんさん・ぎんさん桜」と名付けられました。
「つどいの館和光」に植えられているのは南区役所に植樹された「きんさん・ぎんさん桜」から苗木を取ったもの。このように「きんさん・ぎんさん桜」から増やした苗木が各地で大切に育てられているとのことです。
なお、南区役所に植樹された「きんさん・ぎんさん桜」は南区役所から笠寺公園に移植され、今も桜の時期になると街の人たちを楽しませています。
南区以外にもある「きんさん・ぎんさん桜」
そろって100歳を超える長寿双子姉妹として往時は大人気だった「きんさん・ぎんさん」こと成田きんさんと蟹江ぎんさん。「きんは100歳、ぎんも100歳」のCMを覚えているという方も多いのではないでしょうか?
名古屋市内には「きんさん・ぎんさん桜」は他にも。お二人が生まれた緑区には、有松・鳴海絞会館近くで「きんさん・ぎんさん桜」を今でも見ることができます。緑区の「きんさん・ぎんさん桜」はウコンという黄色の花を咲かせる珍しい品種の桜。桜としてはやや遅咲きとのことなので、花見の名残に見にいくのが良いそうです。
また、名古屋城にも「きんさん・ぎんさん桜」があるとのこと。名古屋城の「きんさん・ぎんさん桜」は、1993年3月にきんさん・ぎんさんが自ら植樹したもので、現在でもシーズンになると名古屋城の東側エリアにある二の丸広場で美しい花を見せてくれます。
名古屋城の「きんさん・ぎんさん桜」はエドヒガンザクラというソメイヨシノの親にあたる桜。名前の通り春のお彼岸の頃に美しい薄紅色の桜が咲き誇ります。
素敵な笑顔で名古屋を明るく元気に盛り上げてくれた長寿双子姉妹のきんさん・ぎんさん。今年の春は「きんさん・ぎんさん桜」を巡るお花見を楽しんで見るのもいかがでしょうか?
つどいの館和光の「きんさん・ぎんさん桜」を見に行くには
名鉄常滑線柴田駅から西へ徒歩5分程度です。