
名古屋から三重県方面へと伸びる東名阪自動車道(E23、東名阪道)では、名古屋西インターチェンジ(IC)→弥富IC間の下り線で2025年1月27日(月)0時から2027年春ごろまで大規模リニューアル工事を実施。工事期間中は昼夜連続車線規制、夜間通行止め、夜間IC閉鎖などが行われ、交通に大きな影響が及ぶと発表されています。
今回は、東名阪自動車道大規模リニューアル工事に伴う交通への影響、さらに渋滞の回避方法についてまとめてご紹介いたします。
長期間の工事となる理由は「コンクリート床版の交換」を行うため
1970年に開通した東名阪自動車道は名阪国道・西名阪自動車道とともに名古屋~大阪を結ぶ重要路線として多くの車が走ってきました。しかし、建設から55年の月日が経ち施設は徐々に老朽化。これまでも路線の一部区間で交通規制を伴うリニューアル工事が行われてきました。
今回行われる名古屋西IC→弥富IC間下り線の工事も大規模リニューアル工事の一環として行われるもの。特に今回は、老朽化した橋梁のコンクリート床版を新しいコンクリート床版に取り替えるという事実上の架け替え工事となるため、2年間を超える長期にわたる工事となるとのことです。

工事期間中は昼夜連続で車線規制 夜間通行止め・夜間IC閉鎖も予定
リニューアル工事期間中は、名古屋西IC(蟹江ICの手前)→弥富IC間の下り線が1車線での通行となるとのこと。交通規制は蟹江ICの手前から行われ、2025年7月~12月にかけては蟹江ICから本線への合流車線も短縮されるとのことです。

また、リニューアル工事の期間中は、蟹江IC→弥富IC間下り線での夜間通行止めや蟹江IC下り線入口の夜間閉鎖も複数回予定されています。夜間通行止めやIC夜間閉鎖の詳細は順次発表されるとのことなので、今後の情報にご注意ください。
工事期間中は名古屋方面から伊勢湾岸道への迂回がおすすめ 料金調整もあり

工事期間中は、交通規制対象区間である東名阪道・名古屋西IC→弥富IC間の他、清須方面から東名阪道へと合流する名二環内回り名古屋西ジャンクション付近でも日中の長時間にわたり渋滞の発生が予測されています。このため、桑名・四日市・亀山・伊勢・紀伊方面へと向かう場合には伊勢湾岸道への迂回が推奨されています。

また、名古屋方面から三重方面に向かう場合には、ETCを利用している場合に限り、伊勢湾岸道に迂回しても東名阪道経由で直通利用した場合の料金と同額になるように料金調整が行われます。料金調整が行われる条件は以下の通りです。

料金調整が行われる条件
ETCを利用して以下の①~③の条件を満たす場合に、東名阪道経由で直通利用した場合の料金と同額になるよう料金調整が行われます。
①出発エリア
名古屋周辺の名二環(名古屋ICを除く)
名古屋高速(一宮、一宮西春、春日、小牧、堀の内、豊山北を除く) から出発②経由地点
伊勢湾岸道(飛島JCT、東海JCT、名古屋南JCT)のいずれかを通過③到着エリア
東名阪道(桑名東IC~亀山IC、四日市JCT~亀山西JCT)
伊勢道(全線)
紀勢道(勢和多気JCT~紀伊長島IC)
東海環状道(新四日市JCT~大安IC) に到着【注意点】
・東名・名神から乗り継ぐ走行の場合は料金調整が行われません
(名二環 名古屋本線料金所経由 / 名古屋高速 一宮料金所経由、小牧料金所経由)
・迂回した場合の通行料金が、迂回せずに東名阪道経由で直通利用した場合の通行料金より安くなる場合、料金調整は行われません(安い方の料金が適用されます)
また、名二環で渋滞が予測されている名古屋西JCT付近を回避し、一般道(国道302号など)を迂回して再度名二環を利用する場合にも、ETC利用時に限り、直通利用時と同様の料金となるよう調整が行われます。
名二環における一般道迂回時料金調整の条件
① 甚目寺南IC、大治南ICから流出する
②一般道を経由して、千音寺南IC、富田IC、南陽ICから再流入する
(どちらも同一方向である必要があります)【注意点】
・内回り(清洲方面→飛島JCTの方向)での利用時のみが対象となります
・一連の走行を同じETC カードで、通常どおりETC レーンを無線走行する必要があります
・千音寺南IC、富田ICおよび南陽ICはETC専用料金所となっているため、ETC車以外は利用出来ません

料金調整の詳細は東名阪道大規模リニューアル工事専用Webサイトにてご確認ください。

なお、名古屋西IC~弥富IC間に並行する一般道は大きな道路ではないため迂回には適していません。工事期間中は通常以上に混雑することが見込まれますので、蟹江・弥富方面へ向かう方以外は伊勢湾岸道経由の迂回ルートの利用がお勧めです。(東名阪道では一般道経由の料金調整も設定されません)
2年を超える長期間の大規模リニューアル工事となりますが、交通の安全を守る上では欠かせない大切な工事です。名古屋から三重方面へのお出かけは、迂回路を活用しての快適なドライブで向かうのがお勧めです。
