名古屋の地下鉄に仕込まれた巧妙なトラップ ひっかからないようご注意ください
名古屋市内を走る地下鉄名城線は、地下鉄では日本で唯一の環状線として運行されている路線。金山・栄・名古屋城などから名古屋の東部をぐるりと回っています。
金山駅では名古屋港へと向かう名港線と分岐しており、一部の列車は名城線から名港線へと乗り入れ運行。例えば栄から金山方面へ向かう列車は、堀田・新瑞橋方面へと向かう「名城線左回り」と名港線へと向かう「名古屋港」の2つの行き先が概ね交互に出発。一方、金山から栄・名古屋城方面へ向かう列車は「名城線右回り」と主に名港線からやってくる「大曽根」行きが交互に発車します。
しかし、平日の夕方に限っては名城線内にも「大曽根」行きが運行されています。しかし、この「大曽根行き」が実はとっても厄介な存在。なんと、乗車する駅によっては「大曽根行きに乗っても大曽根に向かわない」というほぼ初見殺しのトラップになっているんです。
名古屋ドーム前矢田駅から「大曽根行き」に乗ってみると
そのトラップ状況がもっとも良く分かるのが「ナゴヤドーム前矢田」駅。プロ野球やコンサート、イベント等がたくさん開催されるバンテリンドームナゴヤの最寄り駅です。
ナゴヤドーム前矢田駅は大曽根駅の一つ隣。通常であれば大曽根までは2分で到着します。
「1駅2分ならあっと言う間だね!」と思いながらホームへと向かうと、平日の夕方はこんな感じの列車案内を見ることになります。
大曽根に行きたい方なら「大曽根行きに乗ればいいよね!」と思って乗ってしまいがちですが、これこそがまさにトラップ。ナゴヤドーム前矢田駅を発車する大曽根行きの地下鉄は大曽根駅には向かわずに「砂田橋」駅へと向かいます。座席に座ってふぅとひと息ついた時に聞こえる「次は砂田橋、砂田橋です」というアナウンス、なかなかぐっとくるものがあります……。
実は平日夕方(主に15時台~19時台)にナゴヤドーム前矢田駅を出発する「大曽根行き」の列車は、全て大曽根駅まで「右回り」で運行。名城線内をほぼ一周して、ようやく大曽根駅に到着する列車となっています。
「本山・八事方面」と書かれているので落ち着いて確認すれば分かるのですが、「あ、ちょうど地下鉄来た!!」といった形で慌てて乗車してしまうと非常に間違いやすく、ナゴヤト編集長もドームでのイベントの際に何度となくトラップに引っかかっています。
このようなわかりにくい運行となっている理由は、名港線との相互乗り入れが行われているため。名城線では、通常の時間帯は名城線内を環状運転する「名城線右回り/左回り」の列車と、名港線と乗り入れる「大曽根―名古屋港」間の列車が運行されています。
しかし、平日の夕方は列車の本数を増やすために「大曽根―名城線を左回りで1周―大曽根―名古屋港」「名古屋港―大曽根―名城線右回りで1周―大曽根」という“の”の字型で列車が運行。そのため大曽根を過ぎたナゴヤドーム前矢田からは1周して戻ってこないという意味で「大曽根行き」と表示されるという形になります。
「本山」「八事」「新瑞橋」駅から「大曽根」「ナゴヤドーム前矢田」に行く場合も要注意!
そしてこの「大曽根行き」トラップは、ナゴヤドーム前矢田駅以外でも発動。特に地下鉄各線と乗り換えが可能な「本山」「八事」「新瑞橋」の3つの駅でも「大曽根行き」に乗ると大曽根まで遠回りとなります。特に「新瑞橋駅」は大曽根駅と離れている上、名城線の環状運転が始まる前は「大曽根ー新瑞橋」が一般的でしたので「大曽根行き」に乗ってしまいがち。しかし、実は新瑞橋駅からも左回りが近いため、平日夕方は「名古屋港行き」に乗った方が大曽根に早く到着します。
また、同様に「本山」「八事」「新瑞橋」で乗り換えてナゴヤドーム前矢田駅に行く場合は、「名城線左回り」または「名古屋港行き」に乗った方が早く到着します。バンテリンドームナゴヤでプロ野球の試合や大型コンサートが開催される場合には「大曽根行き」が延伸運転され「ナゴヤドーム前矢田」行きとして運行されることもありますが、この場合も「ナゴヤドーム前矢田」行きに乗ると遠回りとなるのでくれぐれもご注意ください。
「本山」「八事」「新瑞橋」からナゴヤドーム前矢田駅への所要時間はそれぞれ以下の通りです
駅 | 名古屋港行きに乗車 (名城線左回り) | ナゴヤドーム前矢田行きに乗車 (名城線右回り) |
本山(東山線乗り換え) | 約9分 | 約51分 |
八事(鶴舞線乗り換え) | 約17分 | 約43分 |
新瑞橋(桜通線乗り換え) | 約24分 | 約36分 |
今回は地下鉄名城線でトラップになりやすい「大曽根行き」の要注意ポイントについてご紹介しました。ほぼ初見殺しな上、名古屋経験者でも日常で使っていなければかなり間違えやすいポイントなので、慌てずに行き先を確認してくださいね。