中村勘九郎・中村七之助ら歌舞伎役者が名古屋・中村公園を豪華に練り歩きます。
400年続く歌舞伎の名門「中村屋」が、2024年3月に「十八世中村勘三郎十三回忌追善 名古屋平成中村座 同朋高校公演」を開催。十八世中村勘三郎十三回忌の追善と本公演の成功を祈願し、2024年3月3日(日)11時より名古屋市中村区・中村公園参道にて中村勘九郎・七之助らによる「お練り」も開催されると発表されました。
初代中村勘三郎は名古屋市中村区出身 名古屋と縁が非常に深い「中村屋」
実は名古屋と非常に縁が深い「中村屋」。江戸で初めて歌舞伎興行を創始し、現在の中村屋を起こした初代中村勘三郎は名古屋出身と言われており、「生国尾州愛知郡中村(現:名古屋市中村区)」と書かれた記録も残っています。
これを記念して2017年には中村公園(豊國神社)に「初代中村勘三郎生誕像」も設置。除幕式には中村勘九郎・七之助も参列し、公園参道では盛大に「お練り」も開催されました。
2006年(平成18年)には「ぜひ初代勘三郎生誕の地、名古屋の中村区で公演を」という十八世勘三郎の強い思いもあり、「十八代目中村勘三郎襲名披露公演」を同朋高校にて開催。18年の時を超え、十八世勘三郎の息子である中村勘九郎・七之助が同朋高校で追善興行公演を行います。
「お練り」は参道からの見学OK! どこで見られるの?
3月3日(日)11時より中村公園参道で行われる「お練り」では、中村勘九郎・中村七之助の両名が中村公園から大鳥居までのおよそ500mを練り歩き。当日は参道の沿道にて、歌舞伎役者たちによる豪華な「お練り」を間近で見ることができます。
中村公園参道へは地下鉄東山線・中村公園駅が便利。少し長い地下道を通って3番出口から出ると目の前に中村公園のシンボルである大鳥居が見られます。
「名古屋平成中村座 同朋高校公演」も注目!
また3月6日から18日にかけて開催される「名古屋平成中村座 同朋高校公演」では、初めて歌舞伎を見る方にも受け入れてもらえる愛すべき古典の数々が上演されるとのこと。中村勘九郎氏も歌舞伎公式総合サイト「歌舞伎美人」のインタビューの「現代まで続いてきた歌舞伎の底力をお見せすることを一番に心がけて勤めたいと思います」と意気込みを話されています。
「名古屋平成中村座 同朋高校公演」のチケットは既に発売を開始。会場となる同朋高校へは地下鉄中村公園駅から臨時バスの運行も予定されているとのことです。歌舞伎ファンはもちろん、古典や伝統芸能に興味のある方はこの機会をお見逃し無く!