名古屋市科学館の南側にある屋外展示場の一部では、現在大規模改修工事が進められています。
現在工事が行われているのは、これまで名古屋市電の旧車両が展示されていた南東側のスペース。工事箇所は大きなフェンスで覆われており、公園側からの通路も非常に狭くなっています。
名古屋市科学館に「B6形蒸気機関車」がカムバック! 大迫力の動態展示も実施
名古屋市科学館公式Webサイトによると、この工事は新たな「鉄道ゾーン」の設置に伴うものとのこと。これまで名古屋市電の車両と雪上車が展示されていたスペースに屋根付きの展示場を整備し、かつて名古屋市科学館で展示されていた「B6形蒸気機関車」が修復されて戻ってきます。
名古屋市科学館にカムバックするのは「2412号」。名古屋市科学館の解説によると、1904(明治37)年にドイツのハノーファー社で製造され、日露戦争の軍事物資を輸送するために輸入。1905(明治38)年4月から鉄道作業局の所属し、中央線・武豊線・高山線など名古屋と縁のあるエリアを走っていました。晩年は石原産業株式会社四日市工場に払い下げられ、1968(昭和43)年7月まで工場内の専用線で貨物、社員の通勤輸送のために使われていたそうです。
今回の再展示では、車両を再整備した上で圧縮空気を使って動輪を動かすダイナミックな動態展示。も行われるとのこと。煙突からスモークを出したり汽笛を鳴らしたりと、かつて鉄道輸送の現場で活躍していた往時の雰囲気を臨場感あふれる形で体験できるようになります。「名古屋市科学館B6型蒸気機関車及び旧型客車等の 展示に係る基本計画」によると、動輪を動かす動態展示は平日は1日3回、休日は1日7回を予定しているとのことです。
また、B6系のすぐ近くには大型シースルーLEDディスプレイを設置。B6系の動態展示とリンクして嬢機関車の動く仕組みの解説も行われます。この他、部品実物の展示ギャラリーや往時の駅舎をイメージした時計やベンチ、駅名看板風サインの設置など様々な演出が行われる予定です。
旧型客車と供奉車も同時に展示 名古屋市電・雪上車も敷地内に移転して再展示
さらに新・鉄道ゾーンには、1939 年に日本車両株式会社で製造され東北本線の急行列車用に使われていた「オハ352001 客車」と、皇族が使用する特別なお召列車や、皇室に仕える人たちを乗せる皇室用客車の一種である「供奉車344号客車」も展示。基本計画によると「オハ352001 客車」は常時開放され乗車体験ができるようになるとのことです。
また、これまで展示されていた名古屋市電の車両は名古屋市科学館東側、雪上車は北側に新たに設けられるスペースに移設されるとのこと。両車両ともこれまで通りの姿を楽しむことができます。
B6系蒸気機関車の動態展示もたのしめる新・鉄道ゾーンは2025年秋頃にお披露目される予定とのこと。今から公開が待ち遠しいです。
工事期間中は白川公園側との通路が変更
今回の整備工事は2025年2月中旬頃まで行われる予定。工事期間中は白川公園側の通路がロケット展示場所の西側(生命館との間)に変更されているのでご注意ください。
11月30日からは「ニンジャアカデミー」が開幕!
また、11月30日からは特別企画「遊べ!学べ!ニンジャアカデミー」が開催。数々の試練を突破し、一人前の忍者を目指しましょう!
名古屋市科学館に行くには
名古屋市科学館は地下鉄東山線・鶴舞線『伏見』駅5番出口より南へ徒歩5分程度。地下鉄鶴舞線『大須観音』駅からも徒歩圏内です。