
”音の恐怖”をテーマに、日常の『音』を歪ませる新感覚の恐怖体験を味わえる新作展覧会「残響シ念展 -音と感情の実験室-」が、本日2026年10月3日(土)より名古屋PARCO西館6階にあるPARCO GALLARYにて開幕。累計40万人を動員した展覧会イベント「行方不明展」や「恐怖心展」等を手がけているホラークリエイティブカンパニー株式会社闇と名古屋PARCO・テレビ愛知企画がタッグを組んだ新作展覧会がいよいよスタートします。
ナゴヤトコトンでは、開幕に先立って開催された「残響シ念展」メディア向け内覧会にて会場をトコトン取材。この記事では、尾崎世界観さんがナビゲーターを務めることでも注目される「残響シ念展 -音と感情の実験室-」の見どころを、現地での取材内容にも続いてトコトンご紹介します。
「残響シ念展 -音と感情の実験室-」 見どころ6選
”音の恐怖”が迫り来る、新感覚の”恐怖体験”

「残響シ念」とは、「残響」と「残留思念」を掛け合わせた造語。「もしも『音(残響)』だけで、そこに存在しないはずの『気配(シ念)』を作り出せるとしたら?」というコンセプトの下におこなれる本展覧会は、「⽿から感じる恐怖」や「日常に潜む音の違和感」にフォーカスした「残留思念」×「残響」を掛け合わせた様々な展示が掻き立てる”内なる何か”が恐怖を掻き立てます。

会場の冒頭は、真っ白な細い通路からスタート。突き当たりには本展の挨拶に加え、本展のナビゲーターを務める尾崎世界観さんによるプロローグが掲示されていました。ロックミュージシャンであり、小説家でもある尾崎世界観さんによる独特の表現で紡がれたストーリーは、その後の展示に対する期待と不安が入り混じった緊張を想起させるもの。本展を味わい尽くしたい方は、会場入口でじっくりと読んでから入ることをおすすめします。
映像と”音”の不協和が、恐怖への認知を歪ませる

会場内は6つの”実験室”で構成それぞれのエリアで音がいかに人間の認知を操り、感情を書き換えるかを体験できるようになっています。「変貌の実験室」と名付けられた最初のエリアには、日常の何気ない様子を撮影した映像が流れるモニターが壁一面に配置。それぞれは楽しそうにも感じられる映像ばかりです。

しかし、これらの映像を会場内に流れる音と合わせて鑑賞するとその印象は一変。ありふれた日常が不安な景色へと変わります。音が視覚をオーバーライドし、感情を掻き立てる体験に思わず息を呑んでしまう展示となっていました。
動かないはずの展示物と「音」の重ね合わせが、恐怖心を掻き立てる

2つ目のエリアは「音の標本箱」。このエリアには合計10箇所の小さなスペースに、様々なオブジェが配置されています。

各スペースに備え付けられているヘッドホンが備え付けられており、オブジェに関連した音を聞きながら鑑賞可能。思わず「ひえっ!」と耳を離したくなるほどの恐怖と不快感を掻きたてられます。歯医者で使われる道具が展示されているスペースの音を聞いたときには、まるで歯医者の独特の匂いまでするように感じてしまうのが不思議です。

また、一部のスペースでは、ヘッドホンではなく直接耳を近づけると音が聞こえてくる仕掛けとなっています。蚊取り線香のオブジェに耳を近づけてみると、なぜか後ろから羽音が聞こえてくるのが非常に不思議な感覚。日常の恐怖は音により強く知覚されていることを否応なしに理解させられます。
漏れ聞こえてくる音や、日常に潜む音が恐怖をさらに増幅させる

3つ目のエリアは「漏洩の実験室」。壁や窓、鏡、扉などの”向こう側”から漏れ聞こえてくる音の恐怖を実験的に体験できるエリアです。

このエリアの注目展示は「隣人の壁」。備え付けのコップを壁に押し当てて耳をつけると、隣の人の話し声を聞くことができます。実際に体験してみると、コップから聞こえてくる声が思いの外大きく鮮明であることにびっくり。つまり、日常でも壁にコップを当てられてしまうと……、内なる想像が恐怖をもたらします。

「不安の実験室」と第された4つ目のエリアには、黄昏時を想起させる赤いリビングのような部屋と、青を貴重としたシンプルなバスルームの2つの部屋が設置。それぞれの部屋に入ると聞こえてくる独特の環境音が、幼心に抱いていたような不安やそこはかとない怖さを呼び起こされます。
”音の記憶”が畏怖にも近い感情を呼び覚ます

5つ目のエリアはアンティークなオブジェがずらりと並んだ「気配の実験室」。それぞれのオブジェに近づくと、長年使われてきたものに染み込んだ「音」がその場で感じられます。ロッキングチェアがきしむ音、タイプライターのキーが叩かれる機械的な音、オルゴールのネジが巻き上げられる音。長年使われてきたものに染み付いた音の向こう側に、きっと何かの”気配”を感じることでしょう。
”最終実験”で聞いた音が、残響のように心を揺さぶり続ける

そして展示の締めくくりとなる最後の部屋で行われるのが、「音」と「聴覚」に関する”最終実験”。この部屋で行われる実験内容は非公開となっているためお伝えすることができませんが、一つだけ申し上げるとすれば、展示を見終わって、この記事を書いている時点でも”実験”で揺さぶられた感覚が残っているほど強烈な体験となっています。

「最終実験」はかなり強く聴覚を刺激するため、聴覚が敏感な方は避けることが推奨されています。苦手な方は一つ手前のエリアからスキップできるようになっているので、無理せずEXITするのがおすすめです。
会場出口のオリジナルグッズにも注目!

展示エリアの出口には、物販コーナーが設置。「残響シ念展」のオリジナルグッズがズラリと並んでいます。

オリジナルグッズの定番の一つであるTシャツは、展示がもたらす恐怖感が伝わる独創的なデザイン。日常で着ていれば、きっと振り向かれること請け合いです。

また、ナゴヤトコトンが注目したオリジナルグッズは「残響NFC付きキーホルダー」。キーホルダーに埋め込まれたNFCタグをスマートフォンなどで読み取ると、本展を想起させる「音」をいつでも聞くことができる仕掛けになっています。このキーホルダーを持ち歩いてふとした時にNFCタグを読みとれば、日常の景色が大きく変化する…かもしれません。
”音”が支配し、呼び覚ます”恐怖” あなたは耐えられるか?
「残響シ念展」で流されているのは、ホラー映画などのおどろおどろしい音ではなく、日常でも聞こえてくるような音ばかり。だからこそ、音によって自らの中に眠っていたはずの記憶が半強制的に呼び起こされ、不安や緊張、恐怖といった感情がリアルなものとして感じられるのが非常に印象的でした。
すべての展示を見終えた後に待っているのは果たして何か。その正体はぜひ「残響シ念展」の会場にて体験してみてください。
■「残響シ念展 -音と感情の実験室-」 開催概要
開催日時
2026年10月3日(土)~11月15日(日) 各日10時00分~20時00分(最終日 18時00分)
※入場は閉場30分前まで
※期間中の土日祝は「日時指定券」が必要
(前売優先、前売で完売の場合には当日分の日時指定券販売無し)会場
名古屋PARCO 西館6F PARCO GALLERY
地下鉄名城線「矢場町」駅から地下通路経由にて直結チケット
税込1,500円 ※小学生以下無料 ※各種優待ありイベント内容の詳細やチケット購入方法はイベント公式Webサイトにてご確認ください。
残響シ念展 -⾳と感情の実験室- 名古屋会場 | PARCO GALLERY(NAGOYA) | PARCO ART人間は、目に見えないものや未知なるものに対して最も深い恐怖を抱きます。 視覚情報に溢れる現代において、私たちの感情を密かに支配しているのは、実は「耳から入る情報」ではないでし
「残響シ念展 -音と感情の実験室-」に行くには
「残響シ念展 -音と感情の実験室-」は、本日2026年10月3日~~11月15日まで、名古屋PARCO西館6階PARCO GALLARYにて開催。地下鉄「矢場町」駅から地下通路経由で直結です。
この記事は2026年10月2日に開催されました「残響シ念展 -音と感情の実験室-」のメディア向け内覧会での取材内容に基づいて作成しました。貴重な体験の機会を賜りましてありがとうございました。




